「伝染るんです。」製作委員会(ディー・エル・イーと東宝)は、漫画家・吉田戦車氏の代表作『伝染るんです。』をアニメ化し、今夏より携帯配信及びDVDの発売を行うと発表した。

アニメ『伝染るんです。』ジャケットイメージ

吉田戦車の『伝染るんです。』は、1980年代後半より小学館の「ビッグコミックスピリッツ」で連載され、それまでのギャグ漫画のスタイルとは一線を画した不条理なストーリーが人気を博し、累計発行部数300万以上を記録したとされる四コマギャグ漫画。かわうそ、かっぱ、カブトムシの斎藤など、愛すべき奇妙奇天烈なキャラクターたちが、ブームを巻き起こした。

かっぱとかわうそ

世界征服を企むミッチーと、恋人のトオル

カブトムシの斎藤

今回のアニメ『伝染るんです。』は、『秘密結社 鷹の爪』(蛙男商会)などヒットコンテンツをプロデュースするディー・エル・イーの戸田和宏氏が仕掛ける"モバイル対応型アニメプロジェクト"の第一弾。監督はテレビ東京系列で毎週土曜日7時から放送中の『ファイテンション☆テレビ』などで数多くのアニメ作品を手がけてきたキャラクター映像作家のまんきゅう氏が務める。

キャスティングは、かわうそ役に茶風林、かっぱ役に能登麻美子、山崎先生役に関智一、ミッチー役に中原麻衣、犬山たみ役に若本規夫という人気声優陣が顔をそろえている。さらに、ほぼセリフのないカブトムシの斎藤役にカンニング竹山を抜擢。

『伝染るんです。』キャストの面々

このキャスティングは「カンニング竹山さんが"カブトムシ斎藤"と呼ばれてるらしい」という理由だけで、監督のまんきゅう氏が決定したとのこと。「実際キャスティングされたものの、『ぶぶぶー!』とか『うぅ?っ!!』『わああああ?』とか、セリフが殆ど擬音語か叫びばかりじゃないか!」(竹山)と、まさにキレのある仕事ぶりでカブトムシを演じきったという。また、一部の仕事仲間から"カブトムシ斎藤"と呼ばれていることに関して、その理由を「SMAPの中居(正広)くんや勝俣(州和)さんが、"小太りな見た目は『斎藤』って感じだ"、"人にくってかかるところが、カブトムシっぽい"と、呼び始めた」と語り、「もしかしたら、みんなの潜在意識の中に『伝染るんです。』があったからなのかも?」とコメントした。

カブトムシ斎藤を演じたカンニング竹山

DVDは、2009年8月21日(金)より3カ月連続リリースを予定で、各巻には本編30分+特典映像を収録する。特典は、初回生産限定分(1巻のみ)に3巻収納BOX、「とりかえしのつかないノート」が付属。また、全巻共通特典として、オーディオコメンタリー(吉田戦車×まんきゅう)、メイキング映像・キャスト&スタッフインタビュー映像、何かの応募券(全3巻分を集めると"何か"が当たる)が収録・封入される。

また、今回の発表にあわせて、『伝染るんです。』の名エピソード、"とりかえしのつかないことをするおじさん"にならい、公式サイトで「とりかえしのつかないキャンペーン」を実施。キャンペーン第1弾は、"あなたの「とりかえしのつかない話」大賞"を募集する。ノミネート作を順次公式サイトに掲載し、大賞を選定。大賞に選ばれたエピソードは、アニメ化してDVD第3巻(2009年10月23日発売)の特典映像として収録される予定だ。

(C)2009 吉田戦車・小学館/「伝染るんです。」製作委員会