パイオニアは14日、プリメインアンプ2モデル、SACDプレーヤー2モデル、FMチューナー1モデルのピュアオーディオコンポーネント5製品を発表した。発売は6月下旬。
「A-A9MK2」。カラーが変更されたため、従来機とはかなり異なった印象を受けるが、全体的なフォルムは踏襲している。アンプ部分では、電源回りを中心としたチューニングが行われている |
クリスタルの精度アップによる低ジッター化などのチューニングが行われている「PD-D9MK2」 |
今回発表された5製品は、2006年10月に発表された「A-A9」「A-A6」「PD-D6」、そして、2007年10月に発表された「PD-D9」「F-F3」の後継モデルとなる。基本的な機能などは従来機から変化はなく、リニューアルの中心は音質面。A-A9/A6発売から3年間の、音質面でのチューニングの結果を反映させたモデルとのことだ。
2機種のアンプは、電源部分の見直しが行われている。同シリーズでは、従来から整流回路にはショットキーバリアダイオードを採用されていたが、新モデルではこれを2個並列に使用。電源の平滑度をアップし、さらにレスポンスも向上させている。電源部のコンデンサーの容量も見直され、低インピーダンス化が図られているとのことだ。さらに、電源以外でも、全体的に配線の見直しが行われており、これにより、サウンドのクリアさを向上させている。
プレーヤーでは、低ジッター化などが大きな変更点。クロックジェネレーターに使用されている水晶発信子を、業務用の通信機に使用されている、より高精度なものへ変更することで、ジッターの発生を低下させている。また、トレー部分への防振処理などにより、ドライブ自体の制振性能もアップ。ドライブ部分ではこれ以外に、サーボ回りのファームウェアを更新。サーボ電流が音質へ与える影響を低減している。なお、プレーヤーでも、アンプと同様に、電源部分の強化が行われている。
デザイン面では、従来のシルバーから、ブラックを基調としたものに変更。表示部分も、オレンジから、より視認性の高いブルーLEDへと変更されている。さらに、リモコンもアルミ素材を採用するものに変更。より高い質感を実現している。
品名 | 型番 | 価格 |
インテグレーテッドアンプ | A-A9MK2 | 14万円 |
A-A6MK2 | 8万5,000円 | |
スパーオーディオCDプレーヤー | PD-D9MK2 | 14万円 |
PD-D6MK2 | 8万5,000円 | |
FM/AMチューナー | F-F3MK2 | 4万9,800円 |
A-A9MK2/A6MK2のおもな仕様 | ||
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A-A9MK2 | A-A6MK2 | |
定格出力 | 55W×2(8Ω)/70W×2(4Ω) | 45W×2(8Ω)/60W×2(4Ω) |
スピーカー出力端子 | 4Ω-16Ω | |
入力端子 | 6系統(Phono/CD/TUNER/AUX/TAPE/USB) | 5系統(Phono/CD/TUNER/AUX/TAPE) |
消費電力 | 200W | 170W |