電気通信事業者協会(TCA)は12日、4月末日時点での携帯電話・PHSの契約数をとりまとめて発表した。春商戦のピークを終えて各社とも一段落の模様。契約数純増1位は今回もソフトバンクで、これで24カ月連続の純増1位達成となった。

ソフトバンクの純増数は10万5,400で、数字としては先月の1/3以下ではあるものの純増首位をキープ。年度初めの需要を見込んだ「ホワイト学割 with 家族」キャンペーンを5月まで延長し、積極的な広告展開を継続している。イー・モバイルは先月に続いて10万以上の純増数を確保し、3カ月ぶりの2位。4月から全国の地下鉄・地下街の基地局建設に注力し、今年度中に東名阪の地下鉄駅全てをサービスエリア化する計画を発表している。

NTTドコモは8万9,300で3位。「iコンシェル」が100万契約を突破するなどコンテンツに伸びが見られる一方で、「情報ダイヤル」「プッシュトーク」のサービス終了を発表するなど、経営資源の集中を進めている。4位のKDDIは5万7,500の純増。iidaブランドの端末第一弾「G9」が発売となったほか、5月には同社初のスマートフォンがラインナップに加わることが発表された。

携帯電話全体の累計では35万5,000契約増の1億784万1,600契約となった。なお、ドコモの2in1契約は6,500減で累計45万2,800契約、ソフトバンクのダブルナンバーは1,200増で累計1万6,600契約となった。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ 89,300 54,690,000
KDDI(au) 57,500 30,900,300
ソフトバンクモバイル 105,400 20,738,300
イー・モバイル 102,800 1,513,000
携帯電話総計 355,000 107,841,600

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイルの純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービス(イー・モバイル除く)についての純増(減)が以下の通り含まれる。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ -200 -16,000
KDDI(au) -6,400 13,600
ソフトバンクモバイル -23,600 2,000
イー・モバイル 3,700 -

PHSでは、ウィルコムが1万600減と3ヵ月ぶりに純減で、累計は455万2,800契約。昨年4月(460万2,700)と比較すると、増減を繰り返しながらも約5万の減少となっている。

グループ 純増数 累計
ウィルコム -10,600 4,552,800
PHS総計 -10,600 4,552,800