ネットマーケティングのアイシェアはこのほど、五月病についての調査結果を発表した。調査は4月15日~20日の期間にインターネット上で行われ、全国の20代から40代の男女375名から回答を得た。

五月病になったことが「ある」と答えた人は8.0%、「症状の一部を感じたことがある」は26.4%で、全体の3割超が何かしら症状を感じたことがあると回答。世代別に見ると、40代は25%にとどまるのに対して20代と30代ではおよそ4割と、若い世代の方が五月病を身近なものと感じていることが判明した。

新しい生活がひと段落したときになりやすいといわれる五月病。なったことはありますか?

五月病からの回復方法を経験者に尋ねた結果では、睡眠や運動などが挙げられたが、最も多かったのは「特になにもしていないが時間が解決した」という回答の68.2%。同社では「新しい環境に慣れるにつれて自然と五月病の症状を感じなくなっていくのだろうか」と分析している。

また、5月に限らず新社会人になった頃や転職したばかりの頃に、仕事が原因で長く落ち込んだことがあるかと尋ねたところ、「ある」「少しある」の合計が全体の63.4%と、6割以上の人が仕事に関する環境の変化で精神的な負担を感じているようだ。

このほか、冬にだけ気分が落ち込んだり炭水化物や甘いものを食べ過ぎたりするとされる「冬季うつ病」や、仕事中は落ち込むがプライベートでは元気になるといわれる「新型うつ」についても、それぞれ2割以上が「ある」「症状の一部を感じたことがある」と回答。五月病と冬季うつ病の両方の症状を経験した人は41.9%、五月病と新型うつでは34.9%と、精神面で問題を抱えやすい人には共通項がありそうなことがうかがえる。