6月24日よりDVDとBlu-rayで発売開始となるOVA『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』。そのリリースに先駆けて、WEBラジオ「ラジオ小宇宙(コスモ)通信」が5月14日よりスタートすることが決定した。そこで今回は、パーソナリティを務める、テンマ役の柿原徹也、アローン/ハーデス役の下野紘、童虎役の三宅健太の3人に、第1回放送分の収録後に語ってもらった、番組の概要や放送開始にあたっての意気込みなどを紹介しよう。
■OVA『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』ストーリー概要
戦うことでしか、約束を守ることができないのか……。
神話の時代から繰り返されてきた、女神アテナの聖闘士(セイント)と、冥王ハーデスの戦い"聖戦"。
本作の物語は、星矢たちの時代より200年以上前に遡る18世紀のイタリアから始まる。平和な時代だったのも束の間、いまそこには新たな聖戦の兆しが現れていた……。
日本人の血を引く、ちょっと乱暴だが正義感の強いテンマと、絵を描くことが好きな心優しいアローン。性格は正反対だが、二人は仲のいい友だちだった。
テンマは、独自で小宇宙(コスモ)を体得、黄金聖闘士(ゴールドセイント)の童虎に素質を認められて、聖闘士となるべく修行に出た。アローンは、そのあまりに清らかな心ゆえに、冥王ハーデスが転生するための肉体に選ばれ、豹変してしまう。その事実を知ったテンマは嘆き悲しみ、強くなってアローンを取り戻そうと心に誓う。
地上の平和を乱すハーデス軍に、テンマたちアテナの聖闘士はどう戦っていくのか?
メインパーソナリティが語る「ラジオ小宇宙通信」
メインパーソナリティの3人が口をそろえて「完全燃焼した」と語る第1回放送分の収録後だけに、かなりのテンションのあがった状態での取材となった今回。ボケとツッコミの応酬となった3人のやりとりから、番組の楽しさを感じ取っていただけると幸いだ。
番組名 | ラジオ小宇宙(コスモ)通信 |
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形式 | WEB配信ラジオ番組 |
配信日 | 2009年5月14日~ (月2回配信予定 / 1回約30分) |
配信場所 | 「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」公式サイト内 |
・柿原徹也 (テンマ役) ・下野紘 (アローン・ハーデス役) ・三宅健太 (童虎役) |
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番組内容 | ・オープニング ・フリートーク&ふつおた、ゲストの回はゲストコーナー ・「テンマのお悩み流星拳」 ・「アローンくんとハーデスくん」 ・「童虎のライブラジャッジ!」 ・「ロストキャンバス完成神話!」 ・インフォメーション ・エンディング ※投稿は、公式サイト掲載の専用メールアドレスから |
――まずは、「ラジオ小宇宙通信」の各コーナーについて教えてください
柿原徹也「『テンマのお悩み流星拳』は、リスナーの皆さんからのいろいろなお悩み、学校のことでも身の回りのちょっとしたことでも、悩んでいることをメールで送っていただいて、『いやいやいや、そんなの大丈夫だよ』って、『そんな悩みは、俺たちに比べればいかに小さいことか、俺たちは小宇宙というか、星座の中で生きている人間なので、宇宙に比べれば、君たちの悩みなんてちっちゃいもんだよ』っていう……」
下野紘「お前、どんな人間なんだよ!(笑)」
三宅健太「どんだけ上から見てるんだよ!(笑)」
下野「神か?(笑)」
柿原「今ふと思いついちゃっただけです(笑)。単純にリスナーの皆さんの悩みを聞いて……」
下野「カッキーが流星拳でぶち壊すぞと、その悩みをすっきりさせるぞと、そういうコーナーになっています。それが『テンマのお悩み流星拳』。続いての『アローンくんとハーデスくん』はですね、たとえば、動物園にアローンくんとハーデスくんが行きました。そうなった場合に、アローンくんは動物がいっぱいいて『可愛いな』、ハーデスくんは動物がいっぱいいて『おいしそうだな』。そういう感じでアローンくんの良い答えがあって、ハーデスくんのほうで、ちょっとブラックジョークだったり、ちょっと悪い答えを返すといったコーナーです」
三宅「『童虎のライブラジャッジ!』は、リスナーの皆さんからテーマを、何気ない普通のこと、日常の行動とか言葉を募集しまして、どれだけ小宇宙を燃やしてその行動ができるかを、柿原君と下野君に対決してもらい、それを僕が独断と偏見でジャッジするという、非常にカオスなコーナーでございます。たとえば『おいしい』というのをどれだけ小宇宙を燃やしていえるか、みたいな感じです」
下野「場合によっては、童虎にもその何気ない行動を小宇宙を燃やしてやっていただきます(笑)」
三宅「そうなんです。ジャッジ役なんですが……。そういったリスナーとの一体型コーナーでございます」
下野「続いてもリスナーの方との一体型コーナー、『ロストキャンバス完成神話!』。こちらはまず私、下野紘が、お題を"文字"でいただいて、それを絵で描きます。そして、リスナーさんがその絵を見て、お題を当てるというもので、リスナーの方の半数以上がわかったらハーデス軍の勝ち、何を描いたのか全然分からないというメールの方が多ければ、アテナ軍、つまりカッキーの勝ちということで、それで勝敗を決していこうじゃないかというコーナーです」
三宅「ただ描けるわけじゃないんですよ」
下野「そうなんです。クイズを3問出題されまして、そのクイズを3問とも答えられたら、30秒もらえるんです。最大で30秒なんですが、もしも1問も答えられなかった場合は1秒しか時間がもらえない……」
三宅「とても非情なコーナーです」
下野「本当に酷い話でございますね。先ほど説明した『童虎のライブラジャッジ!』とこの『ロストキャンバス完成神話!』。これらをあわせて、カッキーが勝つか下野紘が勝つか、先に5勝したほうが勝ちとなり、負けたほうは罰ゲームを受けるという次第になっております。今のところコーナーはこの4つで、あとは"ふつおた"やフリートークもありまして、こちらもメールを募集しておりますので、よろしくお願いします」
――初回放送分の収録が終わった率直な感想をお聞かせください
柿原「やはり小宇宙を燃やしただけあって、疲れました。このラジオのテーマは『聖戦』なんですよ。戦うということで、対決して……。疲れない仕事なんてない、ということを僕はいいたいです。本当に楽しい楽しい収録でした。思っていた以上に噛み合ってないところが、僕の中ではツボで、方向性を見失いがちなところを、ちょっと軌道修正したのにも関わらず、また誰かが脱線するみたいな……」
三宅「お前が言うか!(笑)」
柿原「いや、まあ本当に心地よい疲れというか……。アローンとテンマという幼なじみが一緒に、そしてサーシャのかわりに童虎がいる……(笑)」
三宅「不満か、不満なのか?(笑)」
柿原「本当に完全燃焼しました。みんなの小宇宙を感じられる収録だったと思います。スタッフさんの小宇宙も、僕たちの小宇宙も、そして台本からにじみ出てくる小宇宙といい、そして取材の方の……」
下野「広げすぎだよ(笑)」
柿原「こんなにたくさんの取材陣の方に来ていただけるのは本当に嬉しいと思っています。本当にありがとうございました」
下野「出だしこそ三人とも全然違う方向に飛び出し、最終的には何とかまとま……、いや、まとまってはいないんですけど(笑)、番組を盛り上げていこう、そしてまとめていこうっていう気持ちが三人ともにあるんだなっていうことが僕には感じられ、しかもものすごく、本当に盛り上がった楽しい収録だったなと思いました。今後どういう風になっていくのかはわかりません。もしかすると、主人公なのにテンマがいないラジオになる可能性もあるかもしれませんし……(笑)」
柿原「あるねー、それ(笑)」
下野「三人とも全力投球というか、完全に小宇宙を燃やし尽くしたような、そんな収録だったんじゃないかなと思います。なので、聴いている皆さんも大爆笑間違いなしなんじゃないかなと」
柿原「やめなさい、ハードルをあげるのは」
下野「特に柿原君が大爆笑間違いなしなんじゃないかなって思います。あと三宅さんの狼狽振りをぜひともお楽しみに(笑)」
三宅「今は心地よい疲労感に包まれています。柿原君と下野君とラジオをするのは初めてなので、どういう風に出てくるかというのがまったく想像できませんでした。蓋を開けてみたら、二人がいったとおり、最初の航海は非常にあぶなっかしい船出で(笑)。でも、やっていくうちに図式というか、当然アフレコでの二人は知っていたのですが、ラジオであらためて会話していく中で、個性が見えたりしましたね。やっぱり柿原はやんちゃなんだな、とか」
下野「何となく、役割が見えてきましたね」
三宅「見えてきたよね。的確に下野君がビシって突っ込んで、いいお兄ちゃん的存在で。……そして童虎ほど堂々と見守れない僕、みたいな感じなんですけれど(笑)。ある意味、実際に声をやらせていただいている役の関係性に近いものが見えたりします。ラジオの内容自体はカオス感が満載なんですけれど、本編のアニメーションも、ラジオのほうも、回を重ねていくうちに互いに寄ってくるんじゃないかなって思います。役の関係性とラジオとしての関係性っていうのが寄ってきて、表現はちがうけれど、関係性は変わらないんだな、と。そのように感じたりしつつ、やっぱり疲れました(笑)」
下野「もう完全に『疲れたラジオ』にしかなってないですよ?(笑)」
――今後、『ラジオ小宇宙通信』でやってみたいことはありますか?
柿原「そうですね、……とりあえず(平野)綾ちゃんを呼ぼうか(笑)」
下野「ゲストに呼びたいんだね」
柿原「これを聴くリスナーの皆さんには、僕たち出演者の気持ちがラジオを通してわかると思うんですけど、できれば絵を描いてくださっているスタッフの皆さんの意見や、音楽を作ってくださっている方々、そういった方たちがどういう気持ちでこの『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』というものを作っているのかとか、プロデューサーの方やそれこそ手代木先生の意見などをこの『小宇宙通信』を通して、みなさんに配信していきたいですね。僕自身もそういった話を聞くのが楽しいので」
下野「たしかにカッキーが言ったように、キャストだけではなく、スタッフさんをゲストに呼んで、いろいろな話を聞いてみたいというのは、リスナーの皆さん、『聖闘士星矢』が好きな皆さんもそうだと思うので、いい案だと思います。あと、僕としては、スタジオ内だけではなくて、もっと外に出て収録してみたいです」
柿原「ロケ的なもの?」
下野「ロケ的なものとか、そういう風なことができたらいいなと思います。やっぱりそちらのほうが、色々な広がりや面白さがあると思うんです。たとえば、『聖闘士星矢』にちなんだ場所にいったりするのもいいですし」
三宅「『小宇宙通信』自体、始まったばかりといいますか、まだ第1回なので、これからリスナーの皆さんとやり取りをすることで、それぞれのコーナーがどうなっていくのかがまだわからないというのもありますので、具体的に今後何をやっていきたいというのは、正直まだ僕の頭の中には浮かんでおりません。ただ、実際にコーナーが動き出して、リスナーの方の反応をみて、じゃあこういうコーナーがあってもいいんじゃないか、ということは絶対に出てくると思いますので、まずは目の前のこの4つのコーナーと"ふつおた"をちゃんとやっていきたいという気持ちです」
下野「そうですね。とりあえずは地盤を固めるということで」
――最後に、ラジオを聴いてくれるファン、『聖闘士星矢』ファンに向けてのメッセージをお願いします
柿原「僕たちは役者として、本編のアフレコ、芝居を、魂を込めてやっていますので、そちらのほうをぜひ観てもらいたいという気持ちでいっぱいなのですが、それに付随してラジオという媒体を使って、より多くの人たちにこの作品を知ってもらいたいと思っています。何気なくクリックしたWEBラジオから、僕たちの声が流れてきて、面白そうって思ってもらえるだけでも僕としては十分ですし、次の世代に『聖闘士星矢』というビッグタイトルをつなげていければと思います。ラジオのほうはけっこうめちゃくちゃなことにはなっていますが、優しい目で、優しい心で、そして優しい小宇宙で聴いていただければうれしいです」
下野「初回に関してはまだ3人とも、どんなラジオにしていこうか、どういう風に盛り上げていこうかというところで、迷走している最中でしたが、実際にやってみて、本当に楽しいものになったのではないかと思います。これを聴いて、面白いなって思っていただいて、さらにこれをきっかけに『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』に興味を持っていただけたらうれしいです。OVAはものすごくシリアスな展開、シリアスなテイストになっていて、ラジオとはまったく真逆ではございますが、それでも、観たいなっていう風に興味を持っていただけるよう、全力で頑張っていきたいと思っていますので、よろしくお願いします」
三宅「『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』のOVAとこのラジオを並行して楽しんでいただける方には、ラジオが"箸休め"になればいいな、と思っています。とにかく本編は、息が詰まるぐらい壮絶で、思わず肩にぐっと力が入ってしまうような展開をしていくと思うので、ラジオのほうでは、『3人が馬鹿話してるよ』みたいな、ちょっと気の抜けるものになればと思います。そして、『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』のOVAは全然知らず、たまたまラジオのほうを聴いたという方にも、日常生活の箸休めになればいいかなって思っています(笑)。僕らは全力投球でやりますが、リスナーの皆さんは気を楽にして聴いていただきたいですし、そういうラジオ作りができればいいなと思っています。頑張りますのでよろしくお願いします」
――ありがとうございました
タイトル | 聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 VOL.1 | ||
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収録話数 | 第1話「約束」、第2話「ハーデス覚醒」 | ||
仕様 |
【DVD】 本編45分 / 片面一層 / カラー / 16:9 / ドルビーデジタル / ステレオ 【Blu-ray】 本編45分 / BD25G / MPEG-4 AVC / カラー / 16:9 (1080p) / リニアPCM・ステレオ |
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映像特典 | ノンクレジットオープニング、設定資料集 | ||
シリーズ特典「ドラマCD」応募券、手代木史織氏描き下ろしイラストカード | |||
発売予定日 | 2009年6月24日 | 品番 | VPBV-13345 (DVD) VPXV-71059 (Blu-ray) |
価格 |
6,510円 (DVD) 7,560円 (Blu-ray) |
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発売元/販売元 | バップ |
(C) 車田正美・手代木史織/秋田書店・TMS |