IntelとNovellは7日 (米国時間)、モバイル機器向けLinux OS「Moblin」の普及に向けた提携を発表した。今後両社はネットブックなどのモバイル機器を対象として、Intel Atomプロセッサを搭載したMobiln対応製品の開発を進め、OEM/ODM企業向けに展開する予定。
提携に基づきNovellは、Mobilnベースのネットブック向け製品を開発する。研究施設として台湾に「Novell Open Labs」を設立、Intelと台湾Institute for Information Industry (III) の合弁企業「Taiwan Moblin Enabling Center」 (MEC) と共同し、Mobilnの規格を満たすか互換性の検証を行う。
Moblinは、インターネット対応小型機器 (MID) や車載デバイスを対象とした、Linux OS開発プロジェクト。Intelにより2007年7月に開発プロジェクトが発足、Novellも2008年10月にプロジェクトへ参加。現在では、Intel Atomプロセッサ搭載の低価格帯小型ノートPC (ネットブック) に適した軽量OSとしても注目を集めている。なお、Moblinの運営は2009年4月にLinux Foundationへと移管されている。