映画『余命1ヶ月の花嫁』のスペシャルトークイベントが6日、都内にて行われ、主演の榮倉奈々と瑛太が登場した。
本作は、末期がんに冒され余命1カ月と知りながらも懸命に生を全うした長島千恵さんの実際にあった物語を映画化。TBS系列で放映された同名のドキュメンタリー番組は大反響の嵐を巻き起こし、ノンフィクション書籍は累計75万部を突破。「みなさんに明日が来ることは奇跡です」と語った千恵さんの想いを、榮倉、瑛太の二人で伝える。
千恵さん役の榮倉は、「千恵さんの伝えたかったメッセージには、すごく心動かされるものがあったので、それを私がたくさんの人に伝えられるのかという不安はありました」とオファーを受けたときの心境を吐露。一方、赤須氏役の瑛太は、「普段の生活の中で、生きているだけで幸せなことがいっぱいあふれているんだなと感じました。この映画でそういったことをたくさんの人に感じていただけたらいいなあと思いましたね」と撮影中に感じた想いを明かした。
この日のイベントには千恵さんの恋人の赤須太郎氏、千恵さんのお父さんの長島貞士氏も来場した。完成した映画を見た感想を赤須氏は、「映画は2時間しかないんですけれども、その中に僕と千恵の思い出や、千恵が伝えたかったことがたくさん詰まっていて……。本当にいい作品になってよかったなと思います」。長島氏も「榮倉奈々さんが娘の特徴をよくつかんでいる。もう本当に似ているので思わず下を向きたくなってしまう。それくらい強烈でした」と映画の印象を語った。
イベントの最後には、天国の千恵さんに完成した映画を届けるセレモニーとして、榮倉と瑛太の二人から赤須氏と長島氏に記念品が贈与。その後、感極まった榮倉は「この作品は千恵さんが見守ってくれたから、無事に撮影が終えることができたと信じています。……千恵さんの愛にあふれる人生に出会えたことを感謝しています」と声を震わせてファンにメッセージを伝えた。
なお、映画化を記念して、検診車「千恵さん号」で全国29カ所を巡る乳がん検診キャラバン「さくらパンダ前線キャンペーン」が3月30日からスタートしている。3,000名の募集枠にはなんと2万通もの応募が来たという。この日はイベントが催された東京会場で検診が行われた。
『余命1ヶ月の花嫁』は、5月9日(土)全国東宝系ロードショー。