イー・モバイルは、3.9世代移動通信システムLTE(Long Term Evolution)を国際的に普及推進するLTE-SAE Trial Initiative(LSTI)に加盟したことを明らかにした。日本の通信事業者として、2番目に加入が承認されたことになる。
LSTIは、2007年5月に設立された団体。LTEの機能・性能評価や、機器の相互接続検証、フィールド試験など、LTEの商用化のための技術開発をしている。現在LSTIには、国内外で30社以上の通信事業者やベンダーが加盟しており、日本の通信事業者としてはすでにNTTドコモが加入している。
イー・モバイルではこれまで、モバイルブロードバンドの高速化を図る次世代移動通信技術として、LTEの導入検討を重ねてきた。2008年に行われた総務省情報通信審議会のIMT-2000高度化の技術的条件の策定では、LTE方式(FDD)の技術的条件策定にも積極的に取り組み、同年12月からは、他事業者に先駆けて、東京23区内でLTEの屋外実証実験を実施。データ通信のニーズが高い都心部で測定データを収集している。今回、このようなLTEへの積極的な取り組みが評価されて、加入の承認につながったとみられている。