イー・モバイルは5月1日、次世代高速無線通信である「3.9世代移動通信システム」の導入のための特定基地局開設計画の認定申請を、総務省に提出した。

総務省では4月3日から5月7日までの期間、次世代通信技術に関する特定基地局開設計画の申請を受け付けている。3.9世代移動通信システムは、LTE(Long Term Evolution)などの国際標準技術。イー・モバイルは、これまで他事業者に先駆けて東京23区内でLTEの屋外実証実験を行うなどして、その導入準備を進めてきた。

同社は今後、3.9世代移動通信システムによる高速かつ大容量のサービス提供に向けてさらに準備を進めていく予定としている。

LTEとは、3 世代移動通信システム「W-CDMA」の高速データ通信規格「HSPA」をさらに進化させた3.9世代移動通信システムの通信規格。下り100Mbps以上、上り50Mbps以上の高速通信の実現を目指して、3GPP(3rd Generation Partnership Project)が標準化を進めている。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルも国内での商用化を予定しているなど、多くの通信事業者が採用を表明している。