国土交通省は2009年3月分の建築着工統計調査報告をまとめた。3月の新設住宅着工件数は前年同月比20.7%減の6万6,628戸で、4カ月連続の減少となった。

利用関係別戸数では持家、貸家、分譲住宅とも軒並み減少。持家は、2万1,295戸で前年同月比13.1%減。民間資金、公的資金いずれの持家も減少したことが要因。一方、貸家は公的資金は増えたものの、民間資金による貸家が減少したため、同11.2%の2万7,492戸だった。分譲住宅は1万5,911戸で、同42.1%減。マンションは同47.8%減の9,184戸、一戸建住宅は同32.5%減の6,632戸。

総戸数を地域別でみると、首都圏で前年同月比21.7%減、中部圏で同19.4%減、近畿圏で同14.6%減、その他地域で同22.8%減。建築工法別ではプレハブが同13.1%減の8,485戸、ツーバイフォーは同19.4%減の6,074戸だった。

また、2008年度の新設住宅着工件数は103万9,180戸で、前年度より0.3%増加した。持家、分譲住宅は前年度より減少したものの、貸家は3.2%増で、前年の減少から再び増加に転じた。