演劇集団キャラメルボックスが30日、都内にて舞台『容疑者Xの献身』の公開稽古を行った。
殺人を犯した愛する人を守るために、孤独な天才数学者・石神(西川浩幸)が仕掛けたトリック。物理学者・湯川(岡田達也)はその"謎"を解けるのか――。
原作は映画化もされた東野圭吾の直木賞受賞作『容疑者Xの献身』。舞台上では、登場人物が語るセリフの多くが小説からそのまま引用されており、「原作に忠実に、石神の純粋な思いを描き出す」という脚本・演出を担当した成井豊の作品への思い入れが感じられる。
新神戸オリエンタル劇場(兵庫・神戸)での神戸公演初日より口コミで評判が広まり、当日券売は連日100枚を超え、30日よりスタートした東京公演での追加ステージ(5月12日14:00~/5月21日19:00~)も決定。全体を通してシリアスかつ泣かせる内容ながら、要所要所に同劇団らしい笑いを織り交ぜ、映画や小説とは一味違う雰囲気が楽しめるのが魅力だ。
演劇集団キャラメルボックス2009スプリングツアー『容疑者Xの献身』は、サンシャイン劇場(東京・池袋)にて4月30日から5月24日までの期間で上演。
撮影:伊東和則