ヴァンパイア杉本彩、要潤との濃厚ラブシーンは「たいへん気持ちよかった」

美しきヴァンパイアをめぐる壮絶な戦いを描いた映画『Blood ブラッド』。29日に公開初日を迎え、東京・銀座で行われた舞台挨拶にヴァンパイアを演じた杉本彩、要潤、津田寛治、山口小夜、下山天監督が登壇した。

杉本は自ら、「獣になります!」と宣言して本作の撮影に臨んだそう。「(杉本演じる)美夜子は人間の姿をしているけど、中身は獣。それを物語にしっかり組み込んでほしいと監督にもリクエストしました。やはりこの作品においては、人間の姿から獣に変わる瞬間の描写が大切ではないかと思って……」。

共演の要と津田について聞かれると、「いい男を代表する俳優さん達と共演できて、大満足です。しかも2人の男性を、1つ上のステージから美夜子が見下ろしているような関係性だったのですが、女の願望が表現されていてたいへん気持ちよかったです」。杉本と濃厚なシーンを演じた要も、「杉本さんに選んでいただいた男の1人として、貴重な体験をさせていただきました」と満足そうだった。

一方、要と津田によるアクションシーンは過酷な撮影になったそう。「初めてワイヤーアクションに挑戦しましたが、本番では稽古の10倍くらいの長さのアクションをつけられて。大人になって久々に半泣きになりました(笑)」と要が話すと、津田も、「本番で何回もNGになるから、現場の空気がどんどん重くなるんですよ。そしたら要君が来て、『津田さん、やばいですよね。これできないですよね』と言い出して……。それだけに、ようやくOKが出た時は嬉しかったですね。出来上がりを見たら、1カットだったはずのそのシーンがブツブツ切られてましたが(笑)」。

杉本は劇中の衣装にもこだわりがあったそうで、「映画の中では赤は着ていないんですよ。監督とお話した中で、『血の赤を引き立たせるためにも、ドレスはシックな色で統一したほうがいい』ということになって。ビジュアルの面でも計算された作品になっていると思います」とプロデューサー顔負けのコメントが。下山監督も、「僕自身、この映画を通して彩さんの影響を受けました。自分にない部分を持っていて、今後のためにも勉強になりました」と絶賛。共演者もスタッフも、すっかり杉本に魅了された様子だった。