米AMDは28日(現地時間)、新GPUの「ATI Radeon HD 4770」を発表した。これを受け、グラフィックスカードのベンダー各社は、同GPUを搭載する新製品を一斉に発表。一部製品はすでに店頭に並んでいる。
ATI Radeon HD 4770は、同社のカテゴリとしてはHD 4800シリーズと同じパフォーマンスクラスの製品となるが(そのほかでは、HD 4600シリーズがメインストリームで、HD 4500/4300がバリューだ)、価格帯は100ドル前後とされており、商品の値段的には十分メインストリームクラスと言えるものだ。
■ATI Radeon HD 4770のリファレンス仕様 | |
コアクロック | 750MHz |
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ストリームプロセッサ | 640基 |
メモリクロック | 800MHz |
搭載メモリ | 512MB GDDR5 |
しかし、GDDR5メモリの搭載や、640基のストリームプロセッサ、750MHzのコアクロックなどの仕様は、むしろHD 4800シリーズの方に近い。同社は、価格性能比とワット性能の高さをアピールしている。
初の40nmプロセス世代の製品ということもあってか、"恒例"のオーバークロックモデルなどはなく、各社ともおとなしい仕様となっている。オリジナルファン、あるいはファンレスなど、差別化された製品は今後に期待だろう。
なお、AMDのリファレンスカードには、HD 4800シリーズと同様のカード全面を覆った大型のVGAクーラーが取り付けられていたが、各社から発表された製品は、それよりもやや小振りな、外排気ではないタイプになっている。