北近畿タンゴ鉄道(京都・福知山)はこのほど、「サイクルトレイン兼用車」を導入した。同社のMF100型気動車のうち1両について、クロスシートのみだった座席を一部ロングシートに改造した。ロングシート部分をたたむと自転車を固定する治具を設置できるという。ふだんはロングシートとして運行し、サイクルトレインなどイベント開催時のみ自転車を搭載するとのこと。
北近畿タンゴ鉄道は京都府北部の丹後地方に路線網を持つ第三セクターの鉄道会社。前身は福知山と宮津を結ぶ宮福線を運営していた宮福鉄道で、1990年に西舞鶴 - 宮津 - 豊岡を結ぶ旧国鉄宮津線を継承して同社名に変更したという。サイクルトレイン兼用車に改造されたMF100型は、宮福鉄道設立時の1988年に新製された車両で、4両が稼働中。製造後20年を経過したことからリニューアル工事が進められており、その一環として自転車設置スペースを設置したとのこと。