日本高血圧協会と日本高血圧学会は、高血圧啓発キャンペーン「ウデをまくろう、ニッポン!」を実施する。2007年より展開している同キャンペーンの今年のテーマは"減塩"と"医師への相談"。「高血圧の日」の5月17日が最終日となる、日本高血圧週間5月9日~17日を中心に、高血圧の危険性や減塩・医師への相談の重要性などについて啓蒙活動を行う。

具体的な活動として、5月9日に札幌ドーム、千葉マリンスタジアム、福岡Yahoo! JAPANドームの3球場で血圧測定イベントを行う。同イベントは「24時間以内に1カ所でどれだけ血圧測定をできるか」という記録に挑戦するもので、一昨年にギネス世界記録を樹立し、昨年も記録更新に成功している。9日の野球場でのイベントには、元日本ハムファイターズの監督の大沢啓二氏も参加し(札幌ドーム)、会場を盛り上げるという。9日のイベントを皮切りにその後、同キャンペーンでは大阪・三重・北九州など各地で高血圧啓発セミナーを開催する予定だ。

都内で開かれた同キャンペーン記者会見では、去年に引き続きキャンペーンに参画する夫婦漫才芸人の宮川大助・花子が登壇。2007年に脳梗塞を起こして倒れ、仕事に復帰した現在も薬などで血圧をコントロールしているという宮川大助は「減塩には気をつけているんですが、もっともっと控えないと」とコメント。すかさず、花子からの「何を控えるん? 舞台? しゃべり? はっきり言い! 」と厳しいツッコミに、「イカの塩辛より辛いんですよ~、これ」といった夫婦漫才で場内を笑いに誘った。応援団長の大沢氏は「77歳だからどこかしら悪いのは仕方がないが、ひ孫を見るまでは元気でいないと」と、自らに"喝"を入れる場面もみられた。

左から宮川花子、日本高血圧協会理事長 荒川規矩男氏、大沢啓二氏、宮川大助