アドバンスト・メディアは27日、日本語音声で文字入力およびメール作成が可能なiPhoneアプリ「音声認識メール Ver0.9」をリリースした。対応デバイスはiPhone (マイク非搭載のiPod touchはサポート外)、動作環境はiPhone OS 2.2以降。
音声認識メールは、日本語対応の音声認識システムのクライアントソフト。iPhone内蔵のマイクで入力した音声データは、ネットワーク経由で同社サーバへ送信、クライアントであるiPhoneへ結果を返すことで日本語変換機能を提供する。入力した文章は、iPhoneに標準装備のメールソフト (Mobile Mail) に転送することで、メールとして送信できる。
音声認識機能で入力した文字列は、ソフトウェアキーボードにより修正可能。修正内容は自動的に音声認識辞書に反映され、使い続けると認識精度が向上する。iPhoneの「連絡帳」に登録した人名にふりがなが入力されている場合は、自動的に音声認識辞書に反映される。単語登録を積極的に行うことも、認識精度向上につながるという。
同社は、音声認識エンジン「AmiVoice」を中心に事業を展開。AmiVoiceを利用したシステムは、議会の議事録作成支援やコールセンター運営などに採用されている。音声認識メールの携帯電話版は、情報処理推進機構 (IPA) のソフトウェア・プロダクト・オブ・ザ・イヤー 2008を受賞しているほか、「声!!都道府県」など音声認識技術を活用したiPhoneアプリも複数発表している。