「Cupcake」ことAndroid 1.5のソースコードが提供開始

Googleは25日、携帯電話向けOS「Android 1.5」をリリースした。現時点ではgitリポジトリ経由でソースコードが公開され、対応プラットフォーム (Windows / Mac OS X / Linux) 別のパッケージは提供されていない。

開発ブランチ名「Cupcake」で知られるAndroid 1.5は、バージョン2.6.27ベースのLinuxカーネルを採用。ユーザインターフェイスの設計から同梱されるアプリケーションの機能、APIの仕様に至るまで、システムの広範にわたり変更が加えられている。

エンドユーザ向けの新機能としては、YouTubeへのアップロードも可能な動画の録画 / 再生機能、水平 / 垂直方向に切り替え可能なソフトウェアキーボード、加速度センサによる本体の向きを測定する機能、フォトフレームや音楽プレーヤーなどウィジェットの追加が挙げられる。GPSシステムの改良による位置情報取得性能の向上や、BluetoothスタックがA2DPとAVRCPプロファイルをサポートするという機能強化も行われている。

Webブラウザのエンジン「WebKit」も一新され、JavaScriptエンジンは「Squirrelfish」に変更。表示が高速化されたほか、コピー&ペーストやページ内検索などの新機能が装備された。Google Chrome由来の検索 / アドレスバーも採用されている。

開発用フレームワークも増強。オーディオ / ビデオの録再や音声認識用のフレームワークが追加されたほか、OpenGLのサポート強化や文字変換予測エンジンの改良が行われている。実行中のアプリケーションと連携し、バックグラウンドプロセスを効率的に処理するフレームワークも提供される。ただし、内部仕様の大幅な変更によりAndroid 1.5では動作しなくなるアプリケーションもある、とGoogleサイドでは警告している