Walkman Phone, Xmini レビュー
「Walkman Phone, Xmini(型番:W65S)」は、2008年12月に発売されたソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製のau向けCDMA 1X WIN端末だ。その特徴的なデザインと端末サイズ、そして音楽ケータイとしての機能を中心に全4回にわたってレビューを行う。
2008年12月に発売されたソニーエリクソン製のau端末「Walkman Phone, Xmini」は、ウォークマンケータイとしてさまざまな工夫がなされている。レビュー第3回は、Xminiによる楽曲の購入方法やCDリッピングの方法などについて解説する。
「着うたフルプラス」を楽しめる
Xminiは、着うたフルだけではなく、より高音質になった「着うたフルプラス」が利用できる。端末には歌手・倖田來未の「Stay with me(short ver.)[体験版]」が着うたフルプラスの楽曲としてプリセットされており、その音質を体験できる。
着うたフル(プラス)をXiminで楽しむ場合、公式配信サイトから購入する。または、LISMO Playerからau oneミュージックにジャンプして購入する。ただし、EZ安心アクセスサービスなどの利用制限サービスを利用していると、楽曲が購入できない場合があるので、注意が必要だ。
au安心アクセスサービスによる制限がかかっているau oneトップページ。この場合、コンテンツを購入できない場合もある |
LISMO Playerトップメニュー画面。ここからも楽曲購入ページを表示できる |
LISMO Portで楽曲管理しよう
楽曲の管理・購入・転送にはLISMO Portを利用することもできる。LISMO PortにはPC用とau BOX用があるが、今回はPCでの音楽管理と楽曲購入を解説する。
Xmini付属のCD-ROMからLISMO Port、Xmini用USBドライバなど必要なソフトをインストールする。その後、LISMO Portを起動すると、ランチャー画面になる。ここで「ミュージック&ビデオ」を選択すると、楽曲管理・購入・転送を行う「SonicStage for LISMO」が起動する。
楽曲はLISMO Music Storeやmoraによる購入、CDからの取り込み、PC内の楽曲ファイルの取り込み・ライブラリへの追加が行える。対応形式は、AAC/ WMA/ WAV/ ATRAC (ATRAC3・ATRAC3Plus)/ MP3と幅が広い。ただし、Xminiへ転送する際は、常にATRAC形式に再変換されて転送されることになる。
LISMO Portから着うたフル(プラス)を購入する場合は、au安心アクセスサービスによる制限などはないが、au one IDの認証が必要になる。購入時にもEZプレミアムパスワードによる認証が行われる。
CD-ROM起動直後のメニュー画面。「LISMO Port」を選べば、自動的にUSBドライバなどもインストールされる |
LISMO Port起動画面。LISMO Portは楽曲管理だけでなく、携帯電話のバックアップやauが提供する各種サービスへのポータルサイトとして機能する |
筆者所有の楽曲をインポートした状態。全130アルバム以上、1,900曲を超える楽曲をインポートしても、動作が重くなるようなことはなかった |
LISMO PortとXminiを接続し、楽曲の転送を行っている。ATRAC形式への変換が行われるため、転送には非常に時間がかかる |
転送設定画面。ATRAC形式へ変換する際のビットレート(音質)を選択できる。ビットレートを上げるほど音質は向上するが、変換速度及び転送速度は遅くなる |
LISMO Music Storeによる楽曲購入画面。ここでも試聴ができる |
ケータイスタイル時の楽曲再生画面。アートワークを表示する他、各種設定状況も細かくチェックできる |
LISMO Playerメニュー画面。au oneミュージックなどでダウンロードしたLISMOの楽曲であれば、ここで着うた設定や壁紙の保存などが行える |
サウンド設定内のメニュー画面。DSEEは常にONにしておいても問題はないだろう |
DSEEは、YAMAHAのDBEXのように「音質そのものを変える」というよりは、「欠落した音域を補完する」技術だと言える |
なお、Xminiは、現在auが注力しているau Smart Sportsの各種機能に対応していない。コンパクトかつ音楽機能に注力した端末であるだけに、au Smart Sports非対応というのは非常に残念だ。小型軽量で軽快に持ち歩ける端末だからこそ、Run&Walkのような機能に適していたのではないだろうか。
Xminiには外部メモリスロットが無く、楽曲収録に使える内蔵メモリは3.5GBだ。もともと家庭用ミニコンポや高級ヘッドホンを接続して音楽を楽しむような使い方は想定されていない機種でもあるので、音質ではある程度の割り切りが必要だろう。超高音質の音楽を常に持ち歩くというよりも、音質はあまり重視せずに多数の曲を詰め込んで、通勤や通学で気軽に楽しむという使い方が適していると言えよう。
(あるかでぃあ/K-MAX)