今回で最終回の「結婚」を見つめ直す、結婚相談所「関西ブライダル」への本インタビュー。最後に、"リアル"な結婚できる人・結婚できない人の境界線をお伝えします。なお、今回も関西ブライダルより代表取締役の杉山貞之さんと、ブライダルアドバイザーの三江奈奈さんにインタビュー協力を得ています(以下、敬称略)。
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【インタビュー】婚活にちょっと一息、プロに聞く「結婚」の意味
理想と現実のギャップを埋める
──結婚できる人と結婚できない人とでは、何が違うのでしょうか?
三江奈奈さん |
三江「結婚するためには自ら動かなくてはいけません。結婚相談所でいえば、動いた一つの結果としてお見合いという出会いがあります。お見合いはお互いの条件と条件の出会いですが、特に女性は30代を過ぎて年齢を重ねると、相手に妥協できなくなっています。三高(高学歴・高収入・高身長)は昔の話とは言っても、やはり女性は好条件を選びます。それ以外の見る目を養うことが大切で、相手を思いやれる人を選ぶのが一番。
杉山「そもそも女性が望む三高の男性はどれだけいるでしょうか。現実とズレた婚活を続けてもいつまでも結婚できません。自分の理想と相手の理想は違うことを理解して、範囲を広げていかなくてはいけません。」
三江「結婚できやすい人は、なんでも受け入れようとする『素直』な人。成婚まですんなり流れに乗っていきます。反対に、こだわり強くて妥協できない人は、常にできない理由をつけてブレーキをかけてしまいます。『ちょっと待った!』ばかりでは前に進みません。」
──結婚できる・できない人の具体例はありますか?
杉山貞之さん |
杉山「例えば初めて会うお見合い相手の女性に、『41回目のお見合いなんです』と言ってしまう男性がいます。正直な良い人ですが、言わなくても良いことを言うのは不器用。ただ、器用でないのは結婚相手には本当は最高。一生懸命仕事はするし、浮気もしない。異性と話すのも、女性の扱いも下手だということを自覚してもらって、結婚できる人に近づけていきます。
最近の傾向として、メールでのやり取りで十分と思っているのは男女共に多いです。例えば、男性に交際中の彼女と順調か聞くと、『メールで連絡を取っているから大丈夫』と言います。『いや、それ違いますよ!』と注意します(笑)。結婚相手として立候補しているのに、メル友になっても仕方が無いですよね? それで交際しているなんて言えるのは中・高校生までの話。話すのが苦手だからといって、30歳を超えてそれではだめでしょう。やはり電話で話して、1週間に一度は会わないと結婚にはつながらないですよ。
また、交際して3~4カ月でプロポーズするように促すのですが、『分かっている』と返事をしながらも、男性は断られるのが恐いのです。今の付き合っている状態を崩したくないからです。だから、彼女と何回もそういう場面になっても、どうしても言えない。そんな態度を彼氏に1年もされたらどうですか? ついていけないでしょう。『振られても良い!』というくらいの男として自信も持ってもらうことが一番大切です。」
(終わり)
結婚相談所「関西ブライダル」
1992年、関西ブライダル結婚情報センターとして営業を開始し、1998年に現在の「関西ブライダル」に改名。会員登録数は約4万3,000人と業界トップクラスで、結婚相手紹介サービス業における認証制度「マル適マーク」も取得。結婚に至るまでの仲介業務を行い、「センスアップセミナー」や「結婚塾」などを通した指導・アドバイスにも力を入れている。お見合いパーティーなどの出会いの提供もしており、「バツイチ婚活パーティー」や「スーパーエグゼクティブパーティー」などの企画も好評を得ている。また、結婚後も含めたアドバイスを行うために、スタッフの「ライフデザインカウンセラー」の資格取得を積極的に行う。ホームページは「関西ブライダル」のほか、パーティー情報を中心とした「関西ブライダルパーティー」がある。