DLPの新製品をリリースしたCA
4月20日に、統合ログ管理製品「CA Enterprise Log Manager」、アイデンティティとアクセスを管理する製品「CA Role & Compliance Manager」、データ保護とデータ漏洩防止のための製品「CA DLP」という3つの新製品を発表したCA。ブースの前面に、これらの新製品を展示していた。
CA DLPは、2009年1月に買収した米Orchestriaの技術を用いた製品で、同社が提供するアクセスコントロール製品、アイデンティティ管理製品と連携させることができる。ブースでは、メール送信時に内容に応じて、警告のレベルを変更できるというデモンストレーションが行われていた。同製品では、ユーザーの選択の余地なく送信を中止する場合、送信前にユーザーに警告を与えた上で送信するかどうかを決めさせる場合など、きめ細かになントロールが行える。
DLP製品の老舗、Symantec
シマンテックのDLP製品も、CAと同様に、買収したDLPベンダー米Vontuの製品をベースにしている。同社のDLPの最新バージョンは、2008年11月にリリースした「Symantec DLP 9.0」だ。同製品はネットワーク・ストレージ・エンドポイントにおける機密情報の保護を行うが、同バージョンでは、エンドポイントの保護に関する機能が拡張されている。ブースにいた同社の技術者にDLP製品における同社の強みを聞いたところ、「DLP製品を提供した最初のベンダーであり、すでに多くの顧客を持っていること。日本にも銀行、カメラメーカーなどの顧客がいる」という答えが返ってきた。
他社製品を組み合わせてDLPソリューションを提供するIBM
IBMは現時点では、自社のDLP製品を提供しておらず、パートナーの製品を組み合わせてDLPソリューションとして提供している。同社が提供するソリューションは、米Fidelis Security Systems、米Verdasysのデータ情報漏洩製品に、PGPの暗号化機能を組み合わせるというもの。自社製品の開発が待たれるところだ。