外国為替証拠金取引(FX)について24日、「金融庁が証拠金倍率を規制する方針」と一部報道紙で報道があったことを受け、FX業者を中心に波紋が広がっている。
証拠金倍率(レバレッジ)とは、証券会社等に預ける証拠金(保証金)と取引額の割合のこと。最近では、100倍以上の高倍率取引も増えつつあったが、少ない資金で大きな利益を得られる可能性がある一方で、僅かな相場変動で膨大な損失を生んでしまう危険性も持っていることから、業界内部では、倍率の上限に規制をかける必要性についての議論も行われていたという。
同報道に対し、証券会社の多くは「これまで、(金融庁から)そういった話を聞いたことは無く、突然のことで驚いている」という。エフエックス・オンライン・ジャパンは「今のところは静観する方針だが、規制されるのであれば従うつもりです」としている。また、FXCMジャパン 常務取締役 飯田氏は「FXの安全性・健全性の観点から、倍率に規制が必要という見解については自分たちも同じ意見。これまでは業界内のみでルールを決めてきましたが、金融庁ともオープンに議論する良い機会なのではないでしょうか」と話す。報道された内容に対し、金融庁は現在のところノーコメントとしている。