エムエスアイコンピュータージャパンは22日、都内で記者会見を開催し、事業戦略などについて説明した。同社代表取締役の鄭志明(Shimei Tei)氏は、サポート体制の強化などをあげ、ノートPC市場に「本格参入する」と宣言した。

エムエスアイコンピュータージャパンの鄭志明代表取締役

秋葉原のイベントなどでもお馴染み、同社の石岡宣慶氏

MSIというと、自作ユーザーにとってはまだまだマザーボードやグラフィックスカードなどのPCパーツメーカーとしてのイメージが強い。しかし、昨年からのネットブックブームに乗り、同社も「U100」シリーズがヒット、この製品を買って初めて「MSI」という名前を知った新しい顧客層もあるだろう。

同社の製品ラインナップ。面白いところでは、ロボットの開発も

売り上げにおける各製品の割合。すでにノートPCは1/3を占める

同社マーケティング部の石岡宣慶部長は、「低価格なネットブックがたくさん売れることは、それはそれで嬉しいが、日本という一番難しい市場において、普通のノートPCで勝負したい」と意気込む。「安いから売れた、ではなく、もう一歩先に行きたい。日本国内では、MSIはノートPCのプレイヤーとしてやっていきたい」と述べる。

そのための戦略商品が、同日発表されたスリムノート「X340」シリーズである(こちらの別記事を参照)。広く一般に向けて売り出すため、サポート体制を強化。従来は10:00~17:00、しかも平日のみの対応だったのを、9:00~19:00に延長、年中無休(年末年始以外)とした。またWEBサイトの構成も分かりやすく変えた。

ノートPC 製品ページ
http://www.msi-computer.co.jp/PC/
サポートについて
http://www.msi-computer.co.jp/PC/support/

MSI台湾本社のノートブック製品企画部マネージャ・彭仁坊(Clark Pong)氏からは、Xシリーズのロードマップも紹介された。X340シリーズに続き、14インチのX400シリーズ、15.6インチのX600シリーズも計画されており、来月にも投入される見込み。ハイエンドのX600シリーズについては、GPUを搭載するモデルになるそうだ。

Xシリーズのロードマップ。AMDモデルも登場する

各シリーズの比較。16:9の液晶ディスプレイは共通