非営利団体 JPAP(Japan Partners Against Pain)は22日、がん治療の痛みを緩和する"緩和ケア"の普及を目的として、2009年度「JPAP1020(トーツーゼロ)キャンペーン」を開始した。
JPAPは2008年、同団体発足5周年を記念して、10月20日を「疼痛ゼロの日」に制定。多くのがん患者から闘病の際の"痛み"を取り除くように、疼痛治療や緩和ケアに関するイベントや支援活動としてキャンペーンを展開している。
2009年度の同キャンペーンでは、キャンペーンサイト「1020(トーツーゼロ)キャンペーン」を開設。サイト内で疼痛治療や緩和ケアに関する情報を発信していく。また、患者、支援者からがんの疼痛治療に関する作品を募るコンテスト「JPAPスマイルアワード2009」を開始。同時に同コンテストの応募作品に対する応援メッセージも募集する。応募期間は8月31日まで。
JPAP代表世話人で、JR東京総合病院院長の花岡一雄氏は「『JPAP1020(トーツーゼロ)キャンペーン』を通じて、日本の緩和ケアが普及・発展し、がん患者さんが痛みから解放されることを願います。そのためには、医師1人1人の緩和ケアの認識向上も、JPAPが促していきたい」と述べ、がん患者に対する緩和ケアの浸透と医師の認識向上の必要性を呼びかけた。