米AMDは23日、Phenom IIプロセッサの新モデルとして、Socket AM3版の「Phenom II X4 955 Black Edition」ならびに「同X4 945」を発表した。特にX4 955は3.2GHzの動作周波数を実現しており、これはAM2+版も含めたPhenom II全ラインナップ中、最速の動作周波数となる。

価格(1,000個ロット時単価)は、X4 955 Black Editionが245ドル、X4 945が225ドル。日本AMDによれば、X4 955 Black Editionの日本国内向け店頭発売開始は4月24日を予定しており、価格は28,800円前後。なお、X4 945については現時点で日本でのリテール販売の予定は無いとのこと。

主な製品仕様は、動作周波数はX4 955 Black Editionが3.2GHz、X4 945が3GHz。なお、モデル名からもわかる通り、X4 955 Black EditionはCPU倍率の変更制限が外されたスペシャルモデルとなっている。

以降は共通で、キャッシュサイズはL1が512KB((inst64KB+data64KB)×4)、L2が2MB(512KB×4)、L3が6MB(共有)。内蔵メモリコントローラはDDR2/3両対応で、DDR2-1066MHz/DDR3-1333MHzまでのDIMMを利用できる。HyperTransportは3.0で、帯域は4GHz(2GHzの双方向)。動作電圧は0.875~1.5V、TDPは125W。Max Tempは62℃。

製造プロセスは45nm SOI、ダイサイズは258平方mm、トランジスタ数は7億5,800万個で、これは既存のPhenom IIと同様。ちなみに今回の新モデルだが、製造FabはGLOBALFOUNDARIESのFab 1(旧AMD Fab 36)と紹介されている。