紀里谷和明監督の最新作『GOEMON』の公開に先立ち、全国の190スクリーンで一斉に上映される「天下統一試写会」が21日に開催された。東京・新宿で行われた記念イベントに、主演の江口洋介、広末涼子、大沢たかおら出演者が一堂に会した。
新宿駅前にある新宿MOA 4番街にはレッドカーペットが設置され、100人の報道陣と500人を超えるファンが集まった。江口ら出演者が登場すると、ファンの大歓声が。雨が降るあいにくの天気にもかかわらず、報道陣の取材に応じ、握手やサインを求めるファンにも気さくに対応していた。
新宿ピカデリーに場所を移して行われた舞台挨拶では、東京を含む全国10都市の会場で生中継される中、「すでに映画を見ましたが、非常にエネルギッシュで、新しいタイプの作品。こんな時代だけど、見ている皆さんの血が騒ぐような作品になっていればありがたいと思います」と江口が感想を述べた。
「僕達も気持ちを込めてこの映画を作りました。皆さんに見ていただけることを、2年間心待ちにしていました」と大沢が思いを語れば、広末も、「撮影をしている間、2009年の公開と聞いて、それはどれくらい先なのだろう? という感覚になっていました(笑)。やっとこの日が来て、静かな興奮を覚えています」とコメントした。
続いてゴリからは、「ハラハラドキドキをやめさせないし、2時間があっという間。映画を見ていて確信しました。来年のアカデミー賞外国語映画賞は、皆さんが一足お先に見ることになるでしょう!」と、早くも『おくりびと』に続くオスカーを意識した発言。観客からも大きな拍手が起きていた。
この日はスペシャルゲストとしてYOSHIKIが登場。本作の主題歌を提供した彼は、5月2~3日のX JAPANの東京ドーム公演が迫る中、「今日は紀里谷君の記念の場だったので、応援に駆けつけました」と語った。また、主題歌については、「紀里谷君から、『映画の最後でみんなを泣かせてほしい』と言われました。泣く曲なら得意なので(笑)、……もちろんいい意味でね。力強い映画なので、泣けるバラードを意識して作りました」。
最後は江口が、生中継を見ている全国にファンに向けて、「ものすごい作品ができたと思います。これから紀里谷監督もどんどん新しい作品を作っていくと思いますので、その第1ステップとして、日本全国3万5000人でゆっくり楽しんでください」と挨拶し、「絶景、絶景!」のかけ声とともに小判を投げるパフォーマンスで締めくくった。 『GOEMON』は5月1日より全国ロードショー。
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