パナソニックは22日、「Strada(ストラーダ)」シリーズのHDDナビ「CN-HX900D」「CN-HW880D」「CN-HW850D」を発表した。発売は6月1日で、価格はCN-HX900Dが30万2,400円、CN-HW880Dが26万400円、CN-HW850Dが24万9,900円。
新モデルは、同社のナビとしては、ハイエンドの「Fクラス」の下のグレードとなるミドルクラスの製品。昨年発売された「CN-HW830D/800D」に続き、いずれのモデルも7V型(800×480画素)のディスプレイを搭載する。また、従来の2DINタイプに加え、新たに1DIN+1DINタイプ(CN-HX900D)もラインナップされた。
同日発表されたポータブルナビ「CN-MP200/100」シリーズと同様に、同社の運営する地図情報サイト「おでかけストラーダ」だけでなく、Googleマップからの情報も利用可能。CN-HX900D/880DにはBluetoothユニットを内蔵、携帯電話のハンズフリー通話や、保存された音楽の再生などだけでなく、webコンテンツからの情報転送にも利用できる。Googleマップから取得した観光スポットや店の位置情報は、一旦「おでかけストラーダ」内の「My データ」に転送、保存され、「Myデータ」に保存された情報は、SDメモリーカード経由もしくはBluetooth対応携帯電話機経由のいずれかの方法でナビ本体に転送、ルート探索の目的地として利用できる。
4アンテナ×4チューナー方式の地デジチューナーも搭載する「CN-HX900D」。ディスプレイ部分と本体部分とが、それぞれ1DINサイズ |
「CN-HX880D」「CN-HX850D」では、2DINサイズの本体を採用する |
AV機能の充実も大きな特徴だ。CN-HX900Dは、地上デジタルテレビチューナー(12セグ/ワンセグ)を搭載。内蔵チューナーは、4チューナー×4アンテナ対応など、同日発表された車載用地デジチューナー「TU-DTX400」と同等の機能/性能を持ち、TU-DTX400/DTV40の新機能「系列局サーチ」も搭載している。
また、CN-HX900D/880D/850Dでは、CDからHDDへの録音が可能だが、録音時に「標準」に加えて「音質優先」のモードが新たに設けられている。内蔵のHDDのサイズは40GB。もちろん、地図データなどが収録されているため、そのすべてを利用できるわけではないが、標準モードでは約4,000曲、音質優先モードでは約2,500曲の録音が可能となっている。USBポートも装備しており(本体背面から伸びるケーブルの先にUSBポートを装備)、iPodなどのデジタルオーディオプレーヤーからの再生も可能だ。「iPodアルバムアートワーク」「iPhone 3G」にも対応しており、ナビ側からiPodのコントロールも可能だ。さらに、4スピーカー用のSRS CS Auto、2スピーカー用のSRS WOW HDといった音響技術を搭載するほか、CN-HX900Dには、5.1chのサラウンドプロセッサも内蔵している。
また、新モデルでは、ネットワークを利用したホーム連携にも大きく踏み出しており、自宅のエアコンや照明のON、OFF、ネットワークカメラで撮影した自宅内の静止画の確認、DIGAでの録画予約なども可能になり、ミドルクラスのモデルであるが、より、ハイエンドモデルとの差が縮まっている。