社団法人 自転車協会はこのほど、「自転車通勤者の実態と安全意識に関する調査」の結果を公表した。調査は、2008年11月27~29日の間、首都圏・近畿圏在住で、自宅から職場まで週1回以上、自転車通勤をおこなっているフルタイム労働者20~40代の男女600名を対象に行われた。
その結果、自転車通勤の片道距離では、全体の56%を占めた「3km未満」が最多。また、男性では24.7%が「5km以上」と答え、女性よりも長距離傾向にあることがわかった。
自転車通勤を始めた目的では、トップは「時間節約のため」(30.6%)。以下「交通費節約」(26.8%)、「運動不足解消」(22.7%)の回答が続いた。また自転車の通勤歴に関して、4人に1人(25.3%)が始めてからまだ「1年未満」。20代では37%が1年以内のうちに自転車通勤を始めていることから「節約志向の影響か」と同協会は指摘している。なお、自転車通勤を「今後も続けたい」は92%、「やめたい」との回答者はたったの1%という結果となった。
通勤に利用している自転車の種類では、全体の77%を占めた「シティサイクル」が1位。以下、「クロスバイク」(7%)、「マウンテンバイク」「折りたたみ自転車」(5%)が並び、「電動アシスト自転車」は4%に留まった。