編集部が注目するブログ「うちの猫ら」の飼い主、kachimoさんの家には6匹ものネコが共に生活をする。実は、このネコたちがkachimoさんの家にやってくることになったきっかけは様々。今回は、そんなネコたちの生い立ちを教えてもらった。

捨てネコを見捨てられず、保護するうちに、飼いネコ6匹に。

ヨウカンさんとkachimoさんの出会いは、8年ほど前。kachimoさんの友人が、近所の駐車場に捨てられていた子ネコを発見、「ウシ柄のネコがいるんだけど、飼えないか」と連絡してきた。ウシ柄のネコが大好きだったkachimoさんは、すぐに駆け付けたが、目の前に現れたのは、ウシ柄というより、七三分けのカツラをかぶったような顔の白地に黒キジ柄のネコ……。しかし、「ウシ柄じゃないから、いらない」とは言えず、引き取ることになったという。

「他のネコたちも、偶然我が家にやってきた子ばかりです。ミルクは、近所の子が捨てネコを拾って、お母さんに『元の場所に戻してきなさい!』と言われているのをたまたま聞いてしまい、たまらず『うちで飼います』と申し出たんです。また、娘の小学校の保護者会の日、公園に捨てられていた子ネコを生徒さんが学校に連れてきたところ、親にも先生にも『公園に戻してきなさい』と言われたらしく、しかたなくまた公園に戻しているところに遭遇したのがプリンです」(kachimo さんの奥様のナオさん)。

もらわれてきた当初は強暴だったレオは、今や他のネコと寄り添うのが大好きな穏やかな性格に

甘えっ子でいつもママにべったりのプリン(c)kachimo

ネコたちは、せっかく保護されても、再び捨てられれば、死んでしまうかもしれないし、処分されてしまうかもしれない。危ういところで、偶然kachimoさんの家族に拾われたネコたちは、kachimoさん曰く「うちに来る運命だったのでしょう」。

色々な経緯でkachimoさん一家に加わっていったネコたちは、現在、ほとんど喧嘩をすることもなく、仲良く生活しているという。たとえば、一匹がkachimoさんに体を洗ってもらっている時に「ニャー」と叫ぶと、他のネコたちが「なんだなんだ?」「大丈夫か?」と集まってくる。まるでネコ社会の縮図のような、愉快なコミュニケーションを、日々、目にすることができるそうだ。次回は、そんなネコたちの関係性や、kachimoさんたち人間との笑顔が絶えない日常を紹介しよう。

ネコどうしのコミュニケーションも見飽きないそう(c)kachimo

(つづく)