「Walkman Phone, Premier3」(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製)。スパークリングゴールド / パッショネイトピンク / ノーブルブラックの3色で展開する

Walkman Phone, Premier3 レビュー

auの2009年春モデル「Walkman Phone, Premier3」は、高い音楽再生能力と3.0インチディスプレイで楽しめる映像再生機能が特徴のエンタテインメントプレイヤー。利用シーンに合わせ、3つの開閉スタイルを使い分けることができる。同端末を数回に分けてレビューしていく。

4代目ウォークマンケータイとなる「Walkman Phone, Premier3(プレミアキューブ)」(ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製)は、ソニー・エリクソンの音楽に対するこだわりが詰まった携帯電話だ。レビュー1回目は、そのこだわりたっぷりの外観を紹介する。

タテでもヨコでも開く使いやすさ

Walkman Phone, Premier3は、3つの開閉スタイルを備えた携帯電話だ。端末を閉じた状態でミュージックプレイヤーとして利用できる「ミュージックスタイル」、ワンセグやLISMO Videoの視聴に最適なヨコ開きの「シアタースタイル」、通常の携帯電話と同じタテ開きの「ケータイスタイル」を用途に応じて使い分けられる。

電話やメールなどに最適なケータイスタイル。使い慣れたスタイルで操作できる

こちらがシアタースタイル。ワンセグや写真など、横長の画面を見るのに最適。Webブラウザを利用する際も便利

ミュージックスタイルでは、閉じたままでの音楽機能を操作性できる

ミュージックスタイルは端末を閉じた状態で、そのまま音楽が聞けるように工夫されている。背面にあるボタンを長押しするとミュージックプレイヤー「LISMO Player」が起動し、サブディスプレイに楽曲情報が表示される。サイドキーを利用して、再生/停止/音量調節などが可能だ。

シアタースタイルは、ワンセグ放送やLISMO Videoなどの動画コンテンツを3.0インチのフルワイドVGA (480×854ドット)の大型ディスプレイで楽しめる。シアタースタイルの状態で机の上に置いて、じっくりワンセグ放送を楽しむといった使い方が可能だ。ケータイスタイルは、電話やメールなど、一般的な携帯電話のスタイルで操作できる。

背面のキーを長押しすると「LISMO Player」が起動。サブディスプレイには、時刻、ニュース、楽曲情報など、さまざまな情報を表示できる

外観は、微妙に色を変えた2枚のパネルを組み合わせているアシンメトリーなデザインが特徴。ボタンやヒンジなどの駆動部に光沢感のある素材を採用している。

ヒンジが1カ所に集中しているため、ちょっと開けにくい。パナソニックのワンプッシュオープン機能など、開閉機構を採用することで問題を解消しているメーカーもある

ダイヤルキーは、中央にボタンを配置したスタイルを採用

メタリック系の色を採用し、高級感を演出している。シンメトリーのデザインを採用し、Walkmanのロゴがアクセントとなっている

ボタンタイプのキーはクリック感十分

携帯電話のテンキー部は、シートタイプやタイルタイプなどさまざまな種類があるが、Premier3では、各ダイヤルキーの中央にボタンを配置したユニークなキーを採用している。押した際の心地よいクリック感が特徴だ。

ダイヤルキーは実測で、横が約12.7mm、縦が約6.7mm。その中央に、縦横各4.2mmサイズの数字が書かれたボタンが配置されている。ストロークは実測約0.3m mと携帯電話の中では平均的な値だ。

イヤホンマイク端子のカバーを閉じたところ。スッキリとしたデザインになっている

イヤホンマイク端子のカバーはスライドタイプ。カバーを外して際に、垂れ下がらないので、切れてなくなる心配がない

また、キー部分のユーザビリティも配慮されている。最も下方に配置されるマルチキーもスムーズに押すことができる。マルチキーから、本体の底辺までの実測は約17.5mmとなっている。このほか、フタ部分を収納できるスライドタイプの端子カバーを採用するなど、細かい部分まで"使いやすさ"にこだわっている。

※実測値は、レビューしたケータイを実際に測定した値のため、設計上の値とは誤差がある可能性があります。

裏側には、カメラ、赤外線通信ポートなどを装備。通常、カメラ付近に画素数を記載しているケータイが多いが、それもない。シンプルな外観となっている。もちろんWalkmanのロゴ入り

このように、Premier3はミュージックプレイヤー機能を重視した携帯電話として、さまざまな面で"使いやすさ"が考えられた端末に仕上がっている。次回は、主要機能である音楽機能について紹介する。