docomo PRIME series F-01A レビュー

NTTドコモの2008年冬モデル「docomo PRIME series F-01A」は、指紋センサーやタッチパネル、ワンセグなどの多くの機能を搭載しながら、防水機能(IPX5/IPX7準拠)にも対応したハイスペックウォータープルーフケータイだ。同端末を数回に分けてレビューしていく。

第1回 ハードウェア編 第2回 インタフェース編 第3回ウォータープルーフ編

NTTドコモの2008年冬モデルのハイスペック防水端末「docomo PRIME series F-01A」(富士通製)。レビュー最終回は、久しぶりに富士通端末に搭載されたBluetooth機能やカメラなどのマルチメディア機能を紹介していく。

Bluetoothを利用してワイヤレスで音楽を

F-01Aは、NTTドコモ向けの富士通端末では2001年発売の「F900iT」以来となるBluetooth搭載モデルだ。Bluetooth 2.0+EDRに対応しており、プロファイルは、HSP/ HFP/ A2DP/ AVRCP/ DUN/ OPPが利用可能。Bluetooth機能を利用してBluetooth対応ヘッドセットで通話や音楽を楽しんだり、Bluetooth対応PCのモデムとして利用したりできる。他の端末とBluetooth経由でアドレスを交換するといったことも可能だ。しかし、ワイヤレスキーボードは利用できないので注意してほしい。

Bluetooth設定画面

ペアリング後の登録機器確認画面

Bluetoothは体験しないとその便利さがわからない機能だ。音楽を聴くときも、モデムとして使う時も、Bluetooth対応デバイスならケーブルをつなげる手間も面倒さもなく、実に快適だ。イヤホンを接続するたびに端子カバー部分の消耗が気になる……というユーザーもいるかと思うが、Bluetoothを使えばそんな心配もしなくてよい。

DUNで接続した画面。パソコンをモデムとして利用できる

自局情報でBluetooth対応プロファイル確認画面

520万画素CMOSカメラを搭載! 防水対応で用途もいろいろ

カメラ性能でケータイを選ぶ人にとってF-01Aはどうだろうか。オートフォーカスや手ぶれ補正に対応した520万画素CMOSカメラを搭載している。モーションセンサーを搭載し、端末を横にすると自動的に撮影モードが横画面になるなど、基本的な機能は備えているが、やはりカメラ機能に関してはオーソドックスな作り。しかし、防水性能を活かせば、その印象は変わる。普通のデジカメでは撮影できないような写真に挑戦できるので、カメラが活躍するシーンの幅は他機種よりも広がるだろう。

サムネイル画面

カメラ撮影画面

「カメラ撮影サンプル 屋外」(オリジナル画像はこちら)

「カメラ撮影サンプル 屋内」(オリジナル画像はこちら)

このほか、富士通が「らくらくホン」シリーズなどで”使いやすさ”にこだわった端末作りを行なっているように、F-01Aにも同様の配慮が見られる。たとえば、周囲の騒音を感知し、相手の通話音声を調整する「スーパーはっきりボイス2」などの通話機能は、その現れだろう。

F-01Aは、PX5/IPX7相当の防水性能を実現しながら、指紋センサー、タッチパネル、GPS、Bluetoothなどに対応したハイスペック端末だ。最新の機能を搭載した防水ケータイが欲しいなら迷わずオススメしたいモデルだ。ケータイの購入を考えているのであれば、候補のひとつに挙げてみて欲しい。

(memn0ck/K-MAX)