Usagi Projectは20日、オープンソースのCMSシステム「concrete5.3.0 日本語版」をリリースした。利用にはApacheなどのWebサーバとPHP v5以降、MySQL v4.1以降が動作する環境が必要。MITライセンスのもとソースコードは公開され、無償利用できる。
concrete5は、PHPベースのコンテンツ・マネジメント・システム (CMS)。いわゆるLAMP/MAMP構成のサーバにインストールすることで、Webブラウザを使いページデザインや記事の追加などのサイト構築作業を行える。他のCMSにない特徴としては、実際の画面で確認しながら直接ページレイアウトを変更する機能や、画像を直接編集する機能を挙げることができる。アンケート機能やRSSの表示、YouTubeの動画やスライドショーなどリッチコンテンツも扱える。
4月3日にオリジナル版がリリースされたconcrete5.3.0では、OpenIDをサポート。Yahoo! JAPANやmixiなど、OpenIDに対応するサイトと共通のIDでログインできる。ファイルマネジメント機能の強化により、ファイルの置換や属性のカスタマイズ、ファイルの一括管理やファイルアップロード機能も改良されている。
今回リリースされた日本語版は、Usagi Projectが開発元Concrete CMS社の協力の元提供を開始。今後は開発元に翻訳ファイルを提供するほか、日本における普及活動、日本語でのユーザサポートを担っていくという。