センセーショナルなダイナミックフォトばかりに話題が集中しているが、EX-Z400の魅力はダイナミックフォト機能だけではない。特別な設定をしなくても、"シャッターを押すだけでキレイな写真が撮れる"というのもポイント。つまり工場出荷状態の設定のままで、夜景はブレずにキレイに撮れ、逆光補正も自動。左右ボタンを押すだけで被写体を自動追尾するのでフォーカスを外さず撮影できる。EXILIMエンジンが4.0と新しくなったことでカメラとしての基本性能が向上し、一段ときれいに撮影できるようになっているのだ。

追尾機能の設定画面。ここで設定しなくても左右ボタンを押すだけで自動追尾にできる

実際に撮影してみると夜景の撮影が際立って美しい。何の設定もせずそのまま撮影しているにも関わらず、絶妙の明るさで撮影され、シャドー部分のノイズもうまく抑えられている。手前に被写体があっても明るすぎず適正な濃度を保ち、かつ背景となる夜の風景もしっかり描写されているので、夜景を背景に人物を撮影してもキレイに仕上がる。もちろんベストショットの夜景モードにする必要はない。そのままシャッターを押すだけでよいのだ。

フラッシュが効いている手前から人物までとその背景まで違和感がなく自然な明るさだ [12M+JPEG / 4.9mm(35ミリ相当) / プログラムAE(F2.6、1/50秒) / ISO 400 / WB:オート]

夜景モードなど特別な設定は行わず、そのままフラッシュを使って撮影。ここまで自然に仕上がる [12M+JPEG / 4.9mm(35ミリ相当) / プログラムAE(F2.6、1/50秒) / ISO 400 / WB:オート]

フォーカスもオートで問題ない。フォーカスフレームの緑はピントが合ったことを示すサイン。このときシャッターを全押しすればピンぼけすることはない。被写体が動いているときは左右ボタンを押せば自動的に追尾するので、何度もシャッターを半押ししなくていいのでラクだ。また顔認識機能を使用すれば最大10人までの顔を検出してピントと明るさを自動的に合わせてくれる。このモードで撮影するとちょうど認識された顔のところにフレームが表示される。すべての顔が認識されたところでシャッターを切れば、ピントと明るさが最適な状態で撮影できる。またあらかじめ登録した顔をカメラが識別し、ピントや明るさは登録した顔が最優先になるよう設定することも可能だ。EX-Z400ではこうした検出機能にも磨きがかかっている。……続きを読む

メイクアップ機能専用ボタン。オンオフはボタン一つで切り替えられる

メイクアップ機能は12段階のレベルから選べる