そもそもEX-Z400に搭載されているダイナミックフォト機能とはどんなものなのか。簡単に言えば静止画に動画を合成する機能だ。20コマ連写した画像から動く被写体を切り抜き、背景となる静止画の上に合成。それを再生すると静止画の上に置かれたキャラクター、つまり静止画の一部分が動いて見えるという仕掛けだ。いままで被写体を20コマも切り抜いて合成することは、大変な手間と時間のかかる作業だったが、ダイナミックフォトならそれをカメラが自動でやってくれる。
ダイナミックフォトの作り方自体は非常にシンプルだ。まずベストショットボタンで「動くキャラクター」を選択する。これでキャラクターとなるもの、たとえば人や物などを撮影し、その後でもう一度キャラクターのない背景だけを撮影する。するとカメラはその差を読み取って、最初に撮影した写真からキャラクターだけを切り抜いてくれるのだ。再生ボタンを押してキャラクターの動きを確認したら、カメラ内部に記録されている静止画を選択し、その上にキャラクターを左右ボタンなどで動かしながら位置を決めて配置すればよい。これで動くキャラクターと背景の静止画が合成された写真ができ上がる。
まずは、動くキャラクターの撮影から。ベストショットボタンで「動くキャラクター」を選択する |
セットボタンで、1秒(20fps)、2秒(10fps)、4秒(5fps)もしくは静止キャラクターを選択。背景や影などに気をつけながら、動くキャラクターを撮影する ※写真は「静止キャラクター」の撮影 |
次に貼り付けるキャラクターを選択。静止キャラクターの場合、複数回の貼り付けを行うこともできる |
セットボタンを押すとキャラクターが貼り付けられるので、左右上下に動かして位置を決め、再びセットボタンを押して位置を確定する |
カシオが提供する「ダイナミックフォト広場」によれば、きれいにキャラクターを切り抜くにはある程度の条件が必要とのこと。なるべく三脚を用意してカメラを固定し、背景はなるべく無地。背景と被写体を離して、影をつけないようにするなどいろいろと注意しなければならない点がある。まだまだ出たばかりの新しい機能で、今後も進化の余地がありそうだ。ただダイナミックフォトは、切り抜きをカメラが自動でやってくれて誰にでも簡単に合成が楽しめるのが特徴。だからあまり細かいことにはこだわらずにどんどん作ったほうが楽しめるだろう。……続きを読む