ASUSTeK Computerは17日、NVIDIA GeForce GTX 275を搭載するグラフィックスカードの新製品「ENGTX275/HTDI/896MD3」を発表した。高品質部品の採用で動作温度を抑えている点が特徴。本日より出荷を開始し、店頭予想価格は36,000円前後。

「ENGTX275/HTDI/896MD3」

抵抗が小さく効率の良いMOSFETを採用することで、基板レベルでの電力消費量と発熱を低減。従来タイプのMOSFETを採用する場合と比較して、MOSFETの発熱を最高で15℃抑えることに成功したという。

動作温度を抑えている点が特徴

過電流からカードを守る「Fuse Protection」技術も装備。通常搭載する保護機能に加え、過電流が同保護機能で防ぎ切れなかった場合に、カード上のヒューズで保護するというもの。ほか、コンデンサは安定性や耐久性に優れた固体タイプとなっている。

「Fuse Protection」で過電流から保護

主な仕様は、コアクロックが633MHz、メモリクロックが1,134MHz(データレート2,268MHz)。メモリタイプはGDDR3で、容量は896MB、接続バス幅は448bit。バスインタフェースはPCI Express (2.0) x16。

出力端子はDVI-I×2(HDCP対応)、HDTV対応汎用端子(S-VIDEO兼用)×1で、付属の変換コネクタはDVI→HDMI×1、DVI→D-Sub×1、HDTV対応汎用端子→コンポーネント×1。

ASUSTeKの独自機能としては、Splendid(画質を向上する映像エンジンドライバ)、SmartDoctor(オーバークロック兼ハードウェアモニタソフト)、GamerOSD(リアルタイムオーバークロックソフト)を搭載する。

なお、製品パッケージには、NVIDIAの通販Webサイト「NVIDIA Store」で使える割り引きクーポンが同梱される。ゲームおよびNVIDIA CUDAに対応するソフトウェアを、最高25ドルの割り引き、または5本までであれば合計金額から10%の割り引きで購入することができる。クーポンは日本国内で利用可能だ。