『マッハ』『トム・ヤン・クン』が全世界的にヒットし、本国タイでは絶大な人気を誇るプラッチャヤー・ピンゲーオ監督の最新作『チョコレート・ファイター』。5月23日の公開を前に、主人公の少女を演じたタイの女優"ジージャー"ことヤーニン・ウィサミタナンが来日。15日に東京・新橋で、共演の阿部寛とともに舞台挨拶を行った。
「日本へ来たのは今回が3回目」というジージャーは、「最初の来日では浅草や奈良に行き、3年前には桜のきれいな時期に福岡で撮影をしました。日本の気候や景色も好きだし、料理もお菓子もおいしいし、なにより日本人の皆さんがとても親切で、嬉しく思っています」と日本の印象を語った。
ジージャーは、「体の小さい私が、スピードやテクニックを駆使して男性たちをバッタバッタと倒していきます。やはりアクションシーンは注目してほしいですね」 |
本作はジージャー演じるゼンが、武術を駆使してタイマフィアと対決するアクション映画。阿部寛はゼンの父で、日本のヤクザの大物・マサシを演じている |
一方の阿部は、「この作品は3年前に撮影したんです。僕はヤクザ役だけど、最近ヤクザ関係にご縁があるみたいで……」(※現在出演中のドラマでも、阿部は元ヤクザの男を演じている)と語り、観客の笑いを誘った。
タイでの撮影を振り返り、「エンドロールでNGシーンが出てくるけど、それを見たらどれだけ危険な撮影だったか、わかると思います。僕も撮影中にケガをしまして……、もちろんまったく問題ない範囲のケガだけど、CGを使わずにリアルなアクションを見せることが、それだけリスクもあることを実感させられました」と阿部。舞台挨拶を終え、ジージャーとともにステージを下りる時には、会場は大きな拍手に包まれた。
続いて、本作の応援ゲストとしてお笑いコンビのザブングルが登場。ムエタイの衣装で現れた加藤は、「神社だかジンジャーエールだか知らないけど、今日はあの子をやっつけてやろうと思って来ました!」と意気込みを語り、おなじみの「カッチカチやぞ!!」を披露しようとするも、「見ろやこの筋肉……」と言いかけたところでなぜか失笑。相方の松尾からも、「心折れるなよ! そのネタ何年やってると思ってんだよ!」とツッコミが。
しかもネタを披露した後、「どっからでもかかってこい!」と豪語する加藤に、いきなり後方からジージャーの飛び蹴りがさく裂! 「リハの7倍くらい強い蹴りだった!(笑)」と、加藤もすっかり意気消沈の様子だった。
2人は後ろ回し蹴りとブリッジキックで対決するも、結果はいずれもジージャーの圧勝。罰ゲームとして、彼女の「寸止めキック」を連続して受けることになるなど、加藤にとっては散々な結果に。
ところが、敗戦の心境を聞かれた加藤から、おなじみ「悔しいです!!」のセリフが飛び出すと、彼の顔を見てジージャーが爆笑。そのまま笑いを止めらなくなる一幕も。「アクションはダメでも、すごい武器をお持ちですね(笑)」とすっかり気に入った様子だった。
映画『チョコレート・ファイター』は、5月23日より新宿ピカデリー他にて全国ロードショー。