システム手帳のはさむためのリフィルアダプターを同梱。もちろん、システム手帳は同梱されない

ウィルコムは15日、インターネットの閲覧に特化した新コンセプトデバイス「WILLCOM NS(型番:WS026T)」を発表した。ウィルコムストアで4月17日に予約受付開始、24日に発売する予定。

価格はオープンプライスだが、ウィルコムストアで「W-VALUE SELECT」と「新つなぎ放題」を選択した新規契約の場合、月額費用が980円(新つなぎ放題3880円-W-VALE割引2900円)で、端末代金は月額2000円×24回(+頭金4800円)となる。

同日開催された製品発表会には、ウィルコム ブランド&プロダクト企画部 部長の石川俊司氏、東芝 モバイルコミュニケーション社 統括技術長の湯嶋彰氏、商品統括部 新規事業商品企画部 課長代理の藤森洋一氏が出席。WILLCOM NSの商品コンセプトについて説明した。

WILLCOM NSの「NS」とは「ネットワーク・ステーショナリー」のことで、厳選したデジタルの機能と、既存の文房具が持っているアナログのよさを組み合わせた製品だ。システム手帳とのセットで使ってもらうことを想定している。ウィルコムでは、これまでユーザーのさまざまなニーズに対応し、データカード、スマートフォン、UMPC、どこでもWi-Fiなど特徴ある端末を開発してきた。石川氏は「WILLCOM NSもそういう意味では新しい特徴を持った製品」と説明する。

商品コンセプトを説明するウィルコム ブランド&プロダクト企画部 部長の石川俊司氏

ニーズにあわせてさまざまな端末を提供してきたウィルコム

WILLCOM NSは数多くの機能の中で必要な機能だけを厳選

インターネット閲覧に特化することで、システム手帳と組み合わせて使うような端末としている

WILLCOM NSの開発にあたり、「情報を持ち歩くということで最も適したツールを考えた」と石川氏は説明する。さまざまな使い方や利用シーンを想定し、「どんな要素が必要かを考え、持ち歩く必要がないもの、PHSや携帯電話に任せてよいものを除くことで、WILLCOM NSに必要な要素を厳選した」のだという。

続いて湯嶋彰氏が登壇。モバイル・インターネット・デバイス(MID)が注目を集めていると前置きしたうえで、「東芝はこの新カテゴリーの第1号端末としてWILLCOM NSを提供する」と述べた。

商品説明を行う東芝 モバイルコミュニケーション社 統括技術長 湯嶋彰氏

PCとケータイの問題点を解決するためにモバイル・インターネット・デバイスとして「WILLCOM NS」を開発

ハード面では、ニーズに応えるため大画面・高精細、大容量バッテリー、持ち運べるサイズを実現

機能面では、サスペンド&レジューム、オートパイロットなどを搭載

WILLCOM NSの開発にあたっては、「いつでも、欲しい情報をすぐに引き出したい」をスタート地点として、それにあわせてニーズを考え、必要な機能、性能を盛り込んでいったと説明。外出先でPCと同じように使いたいというニーズに対しては、「4.1インチワイドVGAと大画面で高精細な液晶」で、長時間使いたいというニーズには「1530mAh大容量バッテリー」、どこでも持ち運びたいというニーズには「薄さ約11mmで持ち運べるサイズ」といった回答を出している。これに加えて、素早く起動して使えるサスペンド&レジューム機能や欲しい情報を自動更新するオートパイロット機能を搭載し、ウィルコムならではの定額で低廉な料金で提供する。

湯嶋氏は「手帳を開けばインターネットにも繋がる」ので、「お気に入りの手帳をさらに進化させることができる」とアピールした。

「WILLCOM NS」がシステム手帳をインターネット対応へと進化させる

「WILLCOM NS」のデモを行う東芝 モバイルコミュニケーション社 商品統括部 新規事業商品企画部 課長代理の藤森洋一氏

最後に藤森氏が「WILLCOM NS」の操作性について説明。「最近の携帯電話に比べて、ウィルコムは回線速度が遅いが、オートパイロット機能を活用することで、素早く、インターネットに接続していない状態でも最新情報をチェックできる」と説明した。

たとえばjigletsの起動の場合、スタートメニューでjigletsをタップ→ログイン(初回のみ)→起動となる

オートパイロットの設定。デスクトップ→メニューキーをタップ→★をタップ→お気に入りをタップ→お気に入り一覧からオートパイロットを設定したいサイトをタップし、メニューをタップ→オートパイロットONをタップし、OKをタップ。これでオートパイロットがONになる