NTTドコモと富士通が、ソフトバンクモバイルが発売した東芝製の携帯電話「かんたん携帯 SoftBank 821T(以下、821T)」に関して、東京地方裁判所に不正競争防止法にもとづき製造・販売等の差し止めを求めて仮処分命令の申立を行っていた件について、同機種および2009年発売予定とする時期後継機種について和解に至ったことを発表した。
これはドコモが販売する富士通製「らくらくホンIII」に、821Tの端末デザインやUIなど複数の項目が酷似しているとして、不正競争防止法の第2条1項1号にもとづき製造・販売などの差し止めを求めていたもの(関連記事)。申立が行われたのは2008年の3月17日で、約1年以上にわたって19回の交渉の場が設けられたという。
当事者らは15日午前中に和解に合意したが、その詳細については「守秘義務のため話せない」(ドコモ広報部)という回答。ソフトバンク広報部も同様の対応だったが、同機種の販売について「お客様に影響はない」と説明した。