ビー・エム・ダブリューは、「ミニ(MINI)」のオープン4シーターモデル、「ミニ・コンバーチブル (MINI Convertible)」をモデルチェンジし、発売した。価格は299万円から358万円。ステアリング位置は全車右となる。

ミニ・コンバーチブル ※写真は全てドイツ本国仕様

ミニの通常モデルは2006年にモデルチェンジしたが(日本では2007年より導入)、オープンモデルのコンバーチブルは従来ボディのまま販売が続けられていた。今回のモデルチェンジにより、エンジン出力や安全性を向上させつつも、燃費を最大で40%改善した。

エンジンはいずれも1,598ccだが、「クーパー」グレードはBMWグループの可変バルブ制御システム「バルブトロニック」を採用。最高出力120ps(88kW)を得ている。10・15モード燃費は18.6km/L(MT車)、14.6km/L(AT車)。高性能な「クーパーS」グレードは直噴ツインスクロールターボを採用し、最高出力は175ps (128kW)、燃費は15.4km/L(MT車)、12.6km/L(AT車)となる。

ボディは各部に軽量アルミニウム部品を採用し、軽量化を実現。車両重量はクーパーが1220kg、クーパーSが1300kgと、オープンでないモデルの90kg増に抑えている。リヤの荷室はオープン時に125L(リッター)、クローズ時が170Lと、先代モデルよりそれぞれ5L増加している。

ソフトトップは電動で開閉し、それに要する時間は15秒。走行中でも30km/h以下なら開閉できる。サンルーフとしても使えるスライディングルーフ機能も備える。エアコンはルーフを開けると自動的にコンバーチブル用のモードに切り替わる。また、オープンにした状態でどれだけ走行したかを計測する「オールウェイズ・オープン・タイマー」がオプションで装備できる。

安全性については、サイドウィンドウの大型化や格納式のアクティブ ロールオーバー バーにより、ルーフを閉めたときの視界が向上。新設計のフロアパネル、Aピラー、サイドシルにより、衝突安全性を最適化した。アクティブ ロールオーバー バーは、横転の危険性を感知すると0.15秒で作動し、乗員を保護する。そのほか6個のエアバッグ、ブレーキ圧を最大限まで上昇させる「ブレーキアシスト」などが装備される。

フロントビュー。先代はヘッドライトがボンネット側に固定されている

リヤビュー(オープン)。ソフトトップはリヤにはみ出すように畳まれる

リヤビュー(クローズ)。ソフトトップを閉めると端正なスタイルに

ソフトトップの変化。上左:クローズ、上右:サンルーフ、下左:開閉中、下右:オープン

インテリアは丸を基調にしたデザイン。ドアの内側のデザインが独特

インパネ。速度計ははインパネ中央に、回転計はドライバー正面に置かれる

コンソール部のスイッチも丸や楕円をモチーフとしたデザインで統一

シート。フル4シーターのスペースを確保している

リヤシートは左右独立の可倒式。荷室と繋がる

荷室。それほど広いというわけではないが、先代より拡大している

エンジン(クーパーS)。ターボチャージャーを装備し、175psを確保

走行イメージ。日本仕様ではすべて右ハンドルとなる