米Hewlett-Packard (HP)は4月13日(現地時間)、Windows PCとMacの両方に対応する家庭用メディアサーバ「MediaSmart Server EX485/EX487」のソフトウエア・アップデートをリリースした。サーバ内のビデオをホームネットワーク経由の配信とモバイルデバイス向けの2つに自動変換するなど、iPhone/ iPod touchを含むより幅広いデバイスをサポートするための強化が施される。
新ソフトウエアは、AVI (DivX、Xvid、MJPEG)、MOV (MJPEG)、DVR-MS (MPEG-2)、MP4 (MPEG4)、WMV、保護されていないDVD VOBなどのビデオ形式をサポート。これらをオリジナル解像度とモバイル向け解像度のMPEG-4 (H.264)にトランスコードする。オリジナル解像度はホームネットワーク経由でのPC/ Mac、ゲームコンソール(PlayStation 3、Xbox 360)へのストリーミング用。モバイル向けは、iPhone/ iPod touch、PlayStation Portable (PSP)、Zuneなどに転送して再生できる。HPはまた、「HP MediaSmart Server iStream」という向けiPhone/ iPod touch用アプリケーションを無料提供する。これによりPCに加えて、iPhone/ iPod touchでもインターネット経由でMediaSmart Serverにアクセスして写真・ビデオ・音楽などをストリーミング再生できるようになる。これらのほか強化点としては、モバイルストリーミング用のPCインターフェイスの改善、Mac OS Xのバックアップ機能「Time Machine」用の設定改善、写真ビューワーへのパブリック/ プライベート分類の追加などが挙げられている。
EX485/EX487は昨年12月に発表され、iTunesのライブラリサーバとして使えるなどMac向けの機能が充実していることから、今年1月のMacworld Expoで「Best of Show」を獲得した。プロセッサは2.0GHzのIntel Celeron、2GBのDDR2 DRAMを搭載する。OSはWindows Home Serverだ。ドライブ・ベイは4つで、EX485は750GBのHDDを1台、EX487は750GB×2台を備える。米国での価格は、それぞれ599ドルと749ドルとなっている。