映画『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』のキャスト陣が発表された。4月19日にクランク・イン、今冬の公開を予定している。

この作品は2007年、2ちゃんねるのニュース速報(VIP)板に立った『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』というスレッドが元ネタ。ニートが一念発起し、プログラマとして就職したが、そこはとんでもない"ブラック会社"だった。入社初日から当然のようにサービス残業、納期に向けて繰り返される"デスマ"(デスマーチ)の嵐。無責任な上司に、精神不安定な先輩、無関心な社長らに囲まれた主人公「マ男」は、次々襲い来る無理難題にどう立ち向かっていくのか。

「マ男」を演じるのは小池徹平。出演にあたり、「映画主演は4作品目になりますが、『ラブ☆コン』では背が低い高校生、『KIDS』では特殊な能力を持つ少年、『ホームレス中学生』では家を失った中学生を演じてきましたが、今回初めて、本当の年齢に見合った等身大の、会社員の役に挑戦します。ニートから社会に出て働いて成長していくという、少し変わったサラリーマン役なので、難しい役だとは思いますが、体当たりでぶつかっていこうと思っています。脚本もとてもおもしろくて、笑う部分も沢山あり、佐藤監督の演出も楽しみにしてます」とコメントしている。

左がニート時代、右がサラリーマンになってからの"マ男"(小池徹平)

主なキャストとコメント

無責任な上司「リーダー」: 品川祐

「こんなに台詞が多い役は初めてだと思うんで、ちゃんと覚えて撮影にのぞみたいと思います。頑張ります。ウエンツとは歩いて2、3分のところに住んでて、仲いいんで、ウエンツには言いましたよ、「徹平君と共演することになったから」って。そしたら、「あんまり心まで持っていかれないで下さいね」と言われましたよ(笑)」

マ男憧れの先輩「藤田さん」: 田辺誠一

「これから撮影が始まるのですが、ワクワクしています。監督の前作の「キサラギ」は密室の中での人間同士のぶつかりあいで、終始惹き付けられる映画でした。今回も人間同士がぶつかり合います!色々起きます!楽しみです!」

マ男の同僚の美人派遣社員「中西さん」: マイコ

「台本を読み終えた時点で、自分に馴染みのない世界になんだかワクワクしてしまいました。会社勤めは実生活でも役でも初めての事なので、とても新鮮に感じています。素晴らしいキャストの皆さんと、一緒に演じられる事が今から楽しみです。お客様に楽しんで頂けるよう、頑張ります!」

また、野心家の後輩「木村くん」に田中圭、無能でお調子者の先輩「井出」に池田鉄洋、有能だが心を病んでいる「上原さん」に中村靖日、「瀬古」に千葉雅子など、実力派が脇を固めている。

監督は『シムソンズ』『キサラギ』の佐藤祐市。『ROOKIES』『ROOKIES-卒業―』のいずみ吉紘が脚本と担当する。