プロトタイプは、2006年8月に女性向けPCゲームとして「QuinRose(クインロゼ)」よりリリースされたファンタジー・恋愛アドベンチャーゲーム『アラビアンズ・ロスト』をニンテンドーDS向けとして2009年に発売する。価格は5,460円。

DS『アラビアンズ・ロスト』は2009年発売予定

■『アラビアンズ・ロスト』ストーリー概要
主人公は、砂漠の真ん中にある犯罪大国「ギルカタール」のプリンセス。盗賊王と呼ばれる国王の一人娘。

周りは悪党ばかり……という「普通」とは程遠い環境で育った主人公は、「普通の男性」と「普通の恋愛」をして「普通の結婚」をする、いわゆる真人間になりたいと願っている。どんなに間違っても、自国の大悪党共と愛も常識もないような結婚はしたくない!! しかし、娘を溺愛する父親は、王国の将来のためにも優秀な婚約者が必要だと勧めてくる。

さんざんゴネて、なんとか引き出せた譲歩は、25日間の期限内に1000万ゴールドという超大金を貯めれば急いで結婚しなくてもいいという条件。「普通」になりたいがため、武術や盗賊のスキルを上げることを拒んでいた主人公だが、幼いころから英才教育は受けている……。手段さえ選ばなければ、大金獲得も不可能ではない……ハズ。

こうなったら手段を選ばない! 周りを巻き込み、利用し、利用され、目標金額をクリアしてみせる!

砂漠の犯罪大国が舞台となる本作は、"登場キャラクター全員が悪者"という女性向けゲームではほかに類を見ない斬新な設定に加え、250枚を超える豊富なイベントCGや、キャラクターを丁寧に描いたシナリオによって、甘く危険な恋愛ストーリーとして人気を博した。また、アドベンチャーの中にRPGの要素も含まれており、モンスターとの戦闘やギャンブル、盗みなどを駆使して、ゲームの大きな目的でもある「大金稼ぎ」をしていくなど、恋愛だけに留まらないさまざまな楽しみ方ができる自由度の高さも注目のポイントといえる。2007年10月には、オリジナルシナリオとイベントビジュアルを100枚以上追加したプレイステーション 2版もリリースされている。

ニンテンドーDS版のポイント

今回ニンテンドーDS向けに移植されるにあたり、コントロール全般がタッチペンに特化したインタフェースに変更されているのはもちろんのこと、RPGのやりこみ要素が格段にアップしているのが特徴。また、作品中重要なポイントとなるキャラクターボイスも、フルボイス(主人公除く)だったPS2版と比べても4割を再現し、恋愛イベントシーン優先で音声付きになる予定となっている。

■2名のゲストキャラが登場
本作のミハエル、マイセン、カーティスも登場する『クリムゾン・エンパイア』から2名がゲストキャラクターとして登場。さらに2名のイベントCGも新たに追加される。

☆ランビュール=ダヌンツィオ (cv. 谷山紀章)
偉そうな名前だが、身分は士爵。前国王を暗殺者の刃から救った功績で、爵位を貰った元平民。貴族のくせに、社交よりも部屋に閉じこもって変な薬をぐつぐつ煮ているほうが好き。異臭騒ぎ・爆発事件を日常的に起こしている。

☆オランヌ=バルソーラ (cv. 浪川大輔)
王城に滞在している客人。客人扱いではあるものの、王城の主といっていいほど長く滞在している。面倒くさがり屋で、自由気まま。ふらふらといなくなったり急に現われたり。魔法使いで、実年齢は外見に沿わない。マイセンのお師匠様。

ランビュール

オランヌ

■カジノで遊べるゲームが4つに増加
従来どおりのルーレットに加え、以下のゲームでお金を稼ぐことができる。

  • ナイフ投げ …… ナイフを投げ、的に当ててポイントをGETするゲーム。ポイント次第で払い戻されるゴールドの金額が変わる。
  • ブラックジャック …… 従来のBJだが、主人公のレベル次第でイカサマ技を使えるようになる。
  • オープントレジャー …… プロローグで主人公が行っていた「宝箱開け」のミニゲーム版。

ルーレット

ナイフ投げ

ブラックジャック

オープントレジャー

ゲームシステムをチェック

『アラビアンズ・ロスト』は、RPGの要素を含んだ恋愛アドベンチャーゲーム。 基本は会話によってストーリーを進めていくアドベンチャー形式で、ゲームの進め方によって異なったシナリオやエンディングを楽しむことができる。

■行動について
ターン制となっており、基本的には朝・昼・夕の1日3ターンを好きなように行動できる。王都内は王宮やカジノ、斡旋所などに移動でき、街の外は砂漠と洞窟、オアシスに行ける、また、王宮から出る際は、婚約者候補5人の中から1人を同行者として選び、連れて行くことが可能。彼らとさまざまな冒険やいろいろな経験を積み重ね、25日後に迎えるエンディングは……??

■バトルシステム
街の外に出るとMAPの各場所によって戦闘が起こり、タッチペンを使って直接モンスターに攻撃する。また、ダンジョンはオートでマッピングされる。モンスターは50種類以上、アイテムも相当数用意されているほか、各場所のボスだけでなく、隠れボスも用意されているので、モンスターハントを極めてみるという楽しみ方も可能。なお、戦闘をともにすることで主人公と同行者の好感度が上がっていく。

■お金の稼ぎ方――戦闘・カジノ・依頼報酬
お金を稼ぐ方法は、大きく分けて3種類ある。

  • 戦闘でモンスターを倒す。また、得たアイテムを売ってお金を稼ぐ。
  • 斡旋所で受ける依頼を受けて、報酬をもらう。
  • カジノのミニゲームで稼ぐ。レベルアップしてさまざまなイカサマで稼ぐことも!!

また、お金に困ったときはマイセン&ミハエルのところで借りることもできるが、借りっぱなしで放置しておくと利子が恐ろしい額に……。


『アラビアンズ・ロスト』登場キャラクター

■アイリーン=オラサバル (名前変更可・cv無し)
主人公。無法者の国とも犯罪国家とも称される、ギルカタールのプリンセス。国王の一人娘で、王位継承者だが、"ふつうの恋"に憧れている。

■スチュアート=シンク (cv. 諏訪部順一)
婚約者候補の一人で、北地区・まとめ役の跡取り息子。主人公と幼馴染だが、しばらく疎遠になっていた。タイロンとは親戚。正反対の性格で、仲が悪い。冷たい男な上に高飛車で、潔癖症……だけど美男子。

■タイロン=ベイル (cv. 小西克幸)
婚約者候補の一人で、南地区・まとめ役の跡取り息子。主人公の幼馴染で、恋心を抱き続けている。スチュアートとは親戚だが、正反対の性格で、仲が悪い。熱いタイプで、頼れる男。おおらかだが、がさつともいえる。

■カーティス=ナイル (cv. 石田彰)
婚約者候補の一人。稀代の、天才暗殺者。特に薬物に詳しい。外見上は穏やかで、いつもにこやか。一見、普通の人のように見えるところが余計に怖い。裏道に精通しており、自身もスラム街出身。

■ロベルト=クロムウェル (cv. 高橋直純)
婚約者候補の一人で、急成長中のカジノの元締め。ギャンブル大好きで、自身も凄腕のギャンブラー。いかさまを仕掛けたら、まず見抜かれない。実業家としても優秀で並外れた商才があるが、野心も並外れている。やることなすこと、すべてにおいて胡散臭い。

■シャーク=ブランドン (cv. 大畑伸太郎)
婚約者候補の一人。若くして、密輸商人のギルドを取り仕切っている。彼に手に入れられないものはないと言われる、調達の天才でもある。実は非常に優秀な医者でもあるが、外見からは想像もつかない。成金のせいか、悪趣味。

■ライル=スルーマン (cv. 勝杏里)
時に優しく、時に厳しい、主人公の家庭教師。主人公に言わせると、たまに優しく、常に厳しい。「ギルカタールの国民として」かなり優秀な能力の持ち主だが、足の負傷がもとで現役をリタイアした過去を持つ。ロベルトとは旧知の仲で、親友。仕込み杖も、ロベルトから贈られたもの。

■マイセン=ヒルデガルド (cv. 下野紘)
「魔法使いとご主人様」に出てくる主人公の兄。放浪癖があって、あちこちに出没する。遊び人風だが、かなり強い魔力を持つ魔法使い。世界の真理を探求し、賢者を目指している(……という名目で放浪中)。ポジティブお兄さん。

■ミハエル=ファウスト (cv. 緑川光)
マイセンと契約を結んで、付き従っている本物の悪魔。出鱈目な強さを持つが、独り言が多く、異常に神経質で鬱気味。精神的に、非常に不安定。基本的にマイセンの言うことしか聞かず、たまにマイセンの言うことも聞いていない。ネガティブ悪魔。

ゲームタイトル アラビアンズ・ロスト
対応機種 ニンテンドーDS
ジャンル ファンタジー・恋愛アドベンチャー
発売予定日 2009年
価格 5,460円
CEROレーティング 審査予定
(C) 2009 QuinRose/PROTOTYPE