プロトタイプは、女性向けPCゲームメーカー「QuiRose(クインロゼ)」から、2007年2月に発売され、2008年9月にはプレイステーション 2版もリリースされた『ハートの国のアリス』をプレイステーション・ポータブル向けに発売する。発売日ならびに価格については現在のところ未定。
■『ハートの国のアリス』ストリー概要
「アリス」はガチガチの現実主義の女の子。特に最近色々あって、色恋沙汰はコリゴリだと思っている。ところが、白ウサギの「ペーター」に導かれ……というか、半ば強制的に引っ張り込まれたのは、やけに物騒な異世界「ハートの国」。
一見メルヘン調な世界なのに、ほのぼのしているのは建物や小物だけで、帽子屋がマフィアのボスだったり、遊園地の従業員は銃携帯が必須だったりと、違和感だらけ。彼ら以外の主だった住人も皆危険人物ばかりで、すぐに乱闘騒ぎに発展してしまう。
その上、ハートの女王と、遊園地のオーナーと、マフィアとの間で、領地を巡る三つどもえの抗争も起こっているらしく、文字通りの触発状態。
あまりのヘンテコな世界に、「これはきっと夢に違いない!」と一方的に決めつけたアリスは、その非日常を楽しむことにするが……。
さて、どの陣地に味方し、どう行動すれば、元の世界へ帰れるのか。そして、誰よりも恋愛にネガティブなアリスに、まともな恋愛は出来るのか――。
「5,000本を超えればヒット」と言われる女性向けPCソフト市場にあって、2万本を超える大ヒット作となった『ハートの国のアリス』。女性向けゲーム専門誌の「家庭用ゲームマシンへの移植希望ランキング」で10カ月連続1位を獲得し、待望のPS2向けも高い人気を誇った本作が、今度はPSP向けとして登場する。PSP版への移植に際して、
・メモリーディスク機能搭載
頻繁なディスクアクセスを行い速度低下の原因となるBGMのストリーミングも、データをユーザーの任意でメモリースティックの空きエリアに転送し、メモリースティックをメモリーディスクとして使用することによって、ゲームをスムーズに進行することができる。
・壁紙モード
ゲーム中に見たあらゆるグラフィックをPSPのデスクトップとして、メモリースティックに記録できる。
といったシステム的な特徴が追加されているほかは、基本的にPS2版と同じ。ただし、初回生産分特典として、書き下ろしドラマCDが用意される予定となっている。
『ハートの国のアリス』ゲームシステム
『ハートの国のアリス』のゲームシステムは、「ターン制」となっており、選択肢や移動など、何か行動するたびに1ターンを消費。全200ターンの中で物語を進めていく。ストーリーの展開を変化させるのは、要所で出てくる選択肢と、「自由行動」の際の移動先。それらの選択によって、異なったシナリオとエンディングを楽しむことができる。
■行動について
プロローグ後、複数の「滞在場所」から1つを決定すると「自由行動」が開始され、ターンごとにランダムで選ばれる朝・夕・夜のいずれかの時間帯に行動ができる。ゲーム進行の基本はターン制で、1ターンの行動が終わるたびに時間帯が変わる(※昼→昼でも1ターン)。また、時間帯やターン数によって、発生するイベントが変化する。
■時間帯について
時間帯はランダムに決まるが、アイテム「砂時計」を使用することで好きな時間帯に変更することが可能。これによって、特定の時間にしか現れないキャラクターやイベントに遭遇することもできる。また、「砂時計」は一つにつき一回と使いきりになるが、主人公の行動次第で新たに入手することも可能となっている。
『ハートの国のアリス』登場キャラクター
☆アリス=リデル (名前変換可能)
本作の主人公。強気で元気。早くに母を亡くしたせいもあり、しっかりした女の子なのだが、姉に対してコンプレックスがある。姉のことを尊敬しているが、比べることが多く、少しもどかしい。初恋の人が姉に恋をしてしまったことがあり、恋愛面では自分に自信が持てない。
☆白ウサギ<ペーター=ホワイト> (cv. 宮田幸季)
ウサギ耳をはやした危ないお兄さん。アリスを不思議の国へ導く(ひっぱりこむ)案内人。時間を常に気にかけている……と自分では言っているが、時間計算はかなりアバウト。3時に約束をしたら、昼の3時でも夜の3時でも同じこと。次の日の昼の3時だったりもする。白兎だが、おなかは真っ黒ともっぱらの噂。
☆帽子屋<ブラッド=デュプレ> (cv. 小西克幸)
帽子屋ファミリーのボス。いわゆるマフィアのボスで、部下は皆物騒な者ばかり。そのトップである彼も当然のように危険な男。自分で動くよりも企みごとをするほうが好きで、影で操る司令役。非常に頭がいい。・・・のだが、面白ければよしという性格で気分屋でもあるため、緻密なはずの計画を自ら穴だらけにしまくっている。本人は楽しいのでいっこうに構わないらしいが、周りはいい迷惑。
☆三月ウサギ<エリオット=マーチ> (cv. 最上嗣生)
帽子屋ファミリーのNo2。帽子屋の相棒。元犯罪者で、脱獄囚。とても短気で、昔はすぐ銃をぶっぱなす「すごく悪い奴」だった。帽子屋とつるむようになってからは丸くなり、今は三秒くらい考えてから銃をぶっぱなす「ちょっと悪い奴」へと転身。自分では、すごく進歩したと思っている。
☆トゥイードル=ディー&ダム (cv. 福山潤)
帽子屋の領地の門番。冷めた考え方をする、クール&ドライな双子。どちらが兄か弟かあやふやで、立ち位置がころころ変わる。たまに無邪気な面も見せるが、だいたい悪意に裏打ちされている。残酷な少年達。通称「ブラッディ・ツインズ(血まみれの双子)」。
☆チェシャ猫<ボリス=エレイ> (cv. 杉山紀彰)
シニカルな笑みが特徴の、ナゾナゾ好きな猫。なんでもかんでも、すぐナゾナゾ。ヒントを与えるときもあるが、だいたいが邪魔になるだけ。問題をふっかけるだけふっかけて、答えを言わなかったりもする。みかけによらず、意外と良識者。
☆エース (cv. 平川大輔)
ハートの騎士で、ハートの女王・ビバルディの元部下。城を出て、ただいま放浪中。とってもツイていない男で不幸体質。やることなすこと、ことごとく裏目に出ていく。何もしないほうがよさそうなくらいのツキのなさだが、行動派で前向きな彼は動き回っては失敗を繰り返してしまう。時計屋・ユリウスの数少ない友人。
☆時計の番人<ユリウス=モンレー> (cv. 子安武人)
根暗な機械マニア。すぐに落ち込む。時計塔に住んでいて、あまり外には出ない。物事を悪いほうへ悪いほうへ考え、人間不信気味だが、エースとは仲がいい。自分より不幸な彼を見ると、とっても幸せな気分になれるらしい。暗い上に嫌な奴である。三月ウサギ・エリオットの投獄にも絡んでおり、恨まれている。
☆メリー=ゴーランド (cv. 堀内賢雄)
遊園地のオーナー。洒落のような名前の男で、ゴーランドさんと呼ばれている。メリーという名前は嫌がって教えようとしないが、秘密は周知と化している。音楽センスはゼロよりマイナス寄り。
☆ハートの女王<ビバルディ> (cv. 甲斐田裕子)
無慈悲で残酷、傲慢な美女。ヒステリックで、感情的。
帽子屋とゴーランドとは敵対関係。早く始末してしまいたいがうまくいかず、周りにあたり散らしている。自分の部下は使い捨ての道具、その他のものは利用価値すらないゴミという認識。
絵に描いたような女王様だが、人には言えない秘密の趣味を持つ。
☆ナイトメア (cv. 杉田智和)
いつも体調が悪そうな夢魔。主人公を惑わす一方、正しい道に導いたりもする得体の知れない人物。
ゲームタイトル | ハートの国のアリス |
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対応機種 | プレイステーション・ポータブル |
ジャンル | ファンタジー・恋愛アドベンチャー |
発売予定日 | 未定 |
価格 | 未定 |
審査予定 |
(C) (C)2009 QuinRose/PROTOTYPE |