北海道旅客鉄道(JR北海道)は6月27日~28日、C11形蒸気機関車を使用した「SL常紋号」を石北線の北見 - 遠軽駅間(60.2km)で運行する。この列車は昨年の6月に33年ぶりに常紋峠にて復活運転し、沿線には延べ1万人近い鉄道ファンや地元沿線人々が見物に訪れたという。常紋峠は「最大勾配が25/1000という急勾配が3㎞以上続き、曲線も多い」(同社)。そのため、往年のファンからは蒸気機関車が良く煙を出す撮影の名所として知られていたとのこと。

「SL常紋号」(2008年)

今回の復活運転は北見駅08:28発 - 遠軽駅10:45着。折り返し遠軽駅15:14発 - 北見駅17:34着の予定。遠軽行きは先頭に蒸気機関車が逆向きに連結され、後尾にディーゼル機関車2両を連結し、北見行きは先頭に蒸気機関車が正方向に連結され、2両目と3両目にディーゼル機関車2両を連結するとのこと。客車は4両編成で全車指定席(定員256名)。指定席券は乗車日の1カ月前の10:00より発売予定。

運行予定表と編成図

JR北海道は6月27日に北見駅、遠軽駅で出発式を実施する。また、地元自治体の協力により、同列車の運転に合わせてイベントが開催される他、遠軽駅から丸瀬布や太陽の丘方面に観光用無料アクセスバスが運行されるという。