ナナオは9日、映像製作用途向けの22.5型ワイド液晶ディスプレイ「EIZO ColorEdge CG232W」を発売した。価格はオープンだが、予想価格は約120万円。

「EIZO ColorEdge CG232W」

EIZO ColorEdge CG232Wは、これまでのColorEdgeシリーズに搭載されていた出版・写真などの静止画グラフィックス市場向けの基本機能を踏襲し、さらに映像制作用途に特化した機能を盛り込んだ液晶ディスプレイ。ポストプロダクション作業やカラーグレーディング作業、スタジオにおける撮影映像のモニタリング、放送業界におけるノンリニア編集といった幅広い製作工程をカバーしている。

BNC出力コネクタとBNC入力コネクタをそれぞれ2系統ずつ搭載し、出力されたSDI信号をそのまま他のディスプレイに入力できるほか、10bit表示対応のDual link SDIに対応し、YCbCr 4:2:2、YPbPr 4:2:2、YPbPr 4:4:4、RGB 4:4:4のSDIフォーマットでの出力が可能。なお、SDI接続時は1,024階調表示、約10億7,374万色の色表現が可能だ。また、EBU、REC709、SMPTE-C、DCIといった代表的な放送規格で定められた色域やガンマを再現するカラーモードを搭載。本体前面のボタンで簡単に切り替えながら各放送規格の色をほぼ正確に再現できる。さらに、ディスプレイ内部回路の設定のみを調整して色表示を補正するハードウェア・キャリブレーションが可能で、階調の減少による階調飛びや色つきのない正確で美しい階調表現を実現できる。

本体サイズはW567×D113×H481~599mm(スタンド部含む)、重量は約8.8kg。スタンドの昇降範囲は118mm、チルトは上40度、スウィーベルは右35度、左35度。5年間の保証が付属する(液晶パネルは3年間)。

画素ピッチは0.252mm、最大輝度は380cd/m2、コントラスト比は720:1、応答速度(黒→白→黒)は12ms、視野角(コントラスト比10:1時)は水平・垂直ともに170度。Adobe RGBカバー率は97%、NTSC比は95%、EBUカバー率は97%、Rec709カバー率は97%、SMPTE-Cカバー率は98%、DCIカバー率は88%。入力端子はDVI-D×1(HDCP対応)、BNC×2、D-sub 15ピン×1。出力端子はBNC×2。USB 2.0×2を備えている。