フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、「ゴルフ(Golf)」をフルモデルチェンジし、4月14日より販売する。価格は、「TSI コンフォートライン(TSI Comfortline)」が275万円、「TSI ハイライン(TSI Highline)」が312万円。
「ゴルフ」は1974年に国民車「ビートル」の後継モデルとして登場。フォルクスワーゲンで最も販売台数の多いモデル。今回で6代目となる。新型は、高いボディ剛性やシャシー性能、高効率パワートレインなどで人気を得た先代モデルに磨きをかけて登場した。
エクステリアデザインは、初代の特徴でもあった左右のヘッドライトをつなぐ水平基調のフロントグリルデザインを踏襲。シンプルな構成を踏襲しつつ、キャラクターラインなどにより現代的でスポーティなデザインを実現した。また、ドアにサイドモールを持たないデザインとされた。
インテリアは、従来上級モデルでのみ採用されていた遮音フィルムを挟み込んだフロントウインドーや、ソフトな素材のダッシュボード、パサートCC譲りのレザーステアリングホイールなどを採用し、質感を高めた。また遮音材を追加し、フロントサイドウインドの厚さ増すことなどにより、静粛性も高められた。
ESP(横滑り防止装置)を標準で搭載しており、さらにドライバーの下肢損傷のリスクを軽減する運転席ニーエアバッグを初採用するなど、9つのエアバッグを標準装備した。また前面衝突時の衝撃を検出する音響センサーを導入し、衝突の際の安全性を高めた。
今後、バリエーションが追加される可能性があるが、新型ゴルフは当初「TSI コンフォートライン」と「TSI ハイライン」の2モデルでスタートする。どちらもエンジンは1,389cc+過給器となり、乾式デュアルクラッチの「7速DSG」トランスミッションが組み合わせられる。ボディは4ドア、右ハンドルのみ。サイズは全長4,210mm、全幅1,790mm、全高1,485mm。
「TSIコンフォートライン」が搭載するTSIシングルターボチャージャーエンジンは、最高出力90kW(122PS)/5,000rpm、最大トルク200Nm(20.4kgm)/1,500-4,000rpmを得ている。10・15モード燃費はフォルクスワーゲンとして過去最高の16.8km/Lを実現した。
「TSIハイライン」はターボチャージャーとスーパーチャージャーの両方を搭載。118kW(160PS)/5,800rpm、240Nm(24.5kgm)/1,500-4,500rpmの高出力を得ながら、燃費は16.2km/Lを達成した。スポーツシート、17インチアルミホイール、パドルシフトなどを装備。クルーズコントロール、パークディスタンスコントロールも標準で装備する。
この4月から始まったグリーン税制については、排出ガス基準が未登録のため、対象外になる。
また、フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、今回のゴルフ発売に合わせ、購入後のメンテナンス費用の負担を軽減するメンテナンスプログラム「フォルクスワーゲン プロフェッショナルケア (Volkswagen Professional Care)」を導入する。これは初回車検満了日まで3年間の点検整備作業を工賃無償で受けられるもの。ただし車検費用や部品代は含まれない。また有償オプションとして、必要となる交換部品や消耗部品のパッケージ「ニューサービスプラス(New ServicePLUS)」(3万9000円)も提供される。