「iida BRAND NEW MODELS 2009」を開催中のKDDIデザイニングスタジオ

東京・原宿のKDDIデザイニングスタジオでは8日より、auケータイの新ブランド「iida」を展示するイベント「iida BRAND NEW MODELS 2009」を開催している。

iidaとは、「innovation(革新)」「imagination(想像力)」「design(デザイン)」「art(芸術)」の頭文字を取った、直感的に「いい」と思えるプロダクトを提案するブランド。新しい機能やスペックよりも、持つ喜びや使う楽しさを目指したプロダクトを作り出そうとしている。これまでau design projectとして革新的なケータイを作ってきたauが、ケータイだけでなく、さまざまなアイテムを提供する新ブランドを立ち上げた。

同イベントでは、そのiidaへの意気込みを感じることができる。KDDIデザイニングスタジオの1階フロアに展示スペースが設けられ、「G9」「草間彌生モデル」「misora」などのiidaブランド製品や以前発表したコンセプトモデルを展示している。開催期間は5月25日まで。

会場内の展示スペース。5つのコーナーに分けられている

G9の展示コーナー。唯一実機に触れるため、質感や使い勝手が実感できる

G9はシンプルで飽きのこないデザインが特徴のスライドタイプ。チタンコートを施したステンレスのフレームが上質な手触りを感じさせてくれる。キーは傾斜のついたスラントキーを採用している。同イベントでは、その使い心地を実感できるようになっている。また、G9の展示と同じスペースに、ケータイで撮影した画像やワンセグ、動画データをスクリーンや壁に投影できる「Mobile pico projector」も展示している。

G9はスライドタイプで、傾斜付きキーを採用。シンプルで飽きのこないデザインとなっている

G9とともに展示されていた「Mobile pico projector」。壁などにケータイのデータを投影できる

草間彌生モデルは、前衛芸術家の草間氏が制作した一風変わったケータイ。ケータイをアートとしてのクォリティと永続的な価値を持った「作品」として提供。水玉模様で彩られた「ドッツ・オプセッション、水玉で幸福いっぱい」、犬のオブジェが目を引く「私の犬のリンリン」、ハンドバッグを連想させる「宇宙へ行くときのハンドバッグ」の3作品が用意される。どの機種も、いままでになかった斬新なアイディアが盛り込まれたケータイだ。これら3作品は、同イベントで展示されているが、ケースに収められているため、触ることはできなかった。

「ドッツ・オプセッション、水玉で幸福いっぱい」は、ケータイも箱も水玉模様でカラフル

赤地に白の水玉が描かれた箱を覗くと、中に収納しているケータイが確認できる

「私の犬のリンリン」は、水玉模様の犬の背中を開けると、水玉模様のケータイが登場する

四角ではない、今までに存在しないものをデザインするために「宇宙へ行くときのハンドバッグ」を制作

misoraは、雲、夕日に染まる空、月明かりに照らされた夜の海をイメージした3色のカラーバリエーションを用意。背面の緩やかなカーブ、過剰の装飾がないデザインが特徴だ。ACアダプター「MIDORI」は、長いコードを植物のツタに見立てた、遊び心ある充電器。 このほか、AO / SHIRO / MOMO / CHA計4色の充電器も展示。従来の黒では感じられない新鮮な雰囲気が魅力だ。

ムダを省き持ちやすくて使いやすいケータイとしてデザインされたmisora

ありそうでなかったMIDORI。脇役が主役に変わった感じだ

またすでに発表済みのものだが、ヤマハとコラボレーションした「ガッキトケータイ」、プロダクトデザイナーの神原秀夫氏がデザインした「PLY」などのコンセプトモデルも展示している。

4色のカラーバリエーションのACアダプターもあわせて展示

積層を意味する「PLY」。デザインやケータイが重ねてきた歴史をイメージしたコンセプトモデル

「ガッキ ト ケータイ」はヤマハと共同で作り出したコンセプトモデル

KDDIデザイニングスタジオ正面に飾られたiidaのイメージポスター