ケアレビューはこのほど、全国の20~40代の病院勤務の女性看護士を対象に「ワークシェアリング(短時間勤務)に対する意識調査」を実施し、その結果を発表した。調査は3月12日~16日の期間にインターネット上で行われ、500名から回答を得た。
現在の勤務時間に関する不満を聞いたところ、「勉強や習い事など自己啓発の時間が確保できない」(51.8%)、「長時間労働が続き体調が優れない」(44.4%)、「子育てや親の介護など、家庭生活のための時間が十分に確保できない」(43%)などの回答率が高かったほか、全体の80.8%が勤務時間に何かしらの不満を持っていることが明らかになった。
短時間勤務の形態に対する希望で最も多かったのは「残業がない働き方」(今すぐ希望する人と将来的に希望する人の合計89.2%)。2位に「働く日数が少ない働き方」(同78.4%)が入ったほか、「1日の勤務時間が短い働き方」(同70.6%)も高い支持を得た。このうち未就学の子供を持つ看護士は、すべての短時間勤務形態を「今すぐ希望する」比率が高くなっており、切迫した状況であることが推察される。一方、子どもがいない看護士は1日の勤務時間を減らすより、休みの日数を増やして欲しいと考えている人のほうが多いことが判明した。
このほか短時間勤務をする場合に納得できる給与水準を尋ねると、51.8%が「勤務時間比例で減額」される程度なら、短時間勤務を希望したいと答えていることが分かった。