北海道旅客鉄道(JR北海道)は8日、特急「スーパーとかち」の指定席をグレードアップすると発表した。対象となる車両は261系気動車で、「スーパーとかち1,4,7,10号」に充当されているとのこと。4月から順次グレードアップを開始し、今年秋までに完了する予定。「スーパーとかち」は札幌 - 帯広間を最短で約2時間半で結ぶという。

スーパーとかち用261系気動車

新座席の設置状況

このグレードアップ座席は幅を2cm拡大し、背もたれを8cm高くするほか、頭を置く部分に上下可動式の枕を設置するという。ドリンクホルダーや小物掛け、チケットホルダーなども設置するとのこと。チケットホルダーに切符を入れておくと、眠っている時に検札で煩わされないという。「枕は両端に厚みがあるタイプで、ゆっくりおくつろぎいただけます。また、座席下の機器の収納や座席の足構造を見直し、前席下に足を伸ばせるようにしました」(同社)。

JR北海道は2006年からグレードアップ座席への更新を進めており、現在は「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」の一部・「スーパー北斗」及び「北斗」の283系、281系、183系車両に導入済みとのこと。今回の261系のグレードアップが完了すると、「スーパーおおぞら」「スーパーとかち」の全列車の指定席がグレードアップされるという。