東芝は7日、デジタルハイビジョン液晶テレビREGZAの「ZX8000」「ZH8000」「Z8000」シリーズの計7機種を発表した。発売日、推定市場価格などは表のとおり。
新シリーズは、映像エンジンに、超解像処理用のLSIが組み込まれた「メタブレイン・プレミアム」を搭載する高画質モデル。LEDバックライトを採用するZX8000、録画用に300GBのHDDを内蔵するZH8000、スタンダードなZ8000という構成になる。
ZX8000に採用されているLEDバックライトは、直下型の配置を採用する(LEDは、液晶パネルの縁など配置されているのではなく、パネルの裏に配置されている)。これは、映像の種類やシーンにより、LEDの明るさをブロック単位でコントロールするためで、ダイナミックコントラストは200万:1以上となっている。
3シリーズで共通しているのは、「フルHDクリアパネル」「Wスキャン倍速」「レゾリューションプラス2」「おでかけW録」などが採用されている点。フルHDクリアパネルは、表面の平滑度が高いクリアパネル。一般的なパネルに比べて、パネル表面での拡散が少ないため、くっきりとした映像となるうえ、レグザに搭載されている超解像処理「レゾリューションプラス」の効果もアップする。また、乱反射が少ないため、従来モデルよりも明所コントラストが約30%向上。さらに、外光の映り込も抑えられるという効果もある。
Wスキャン倍速は、一般的な120Hzの倍速液晶処理に加えて、各コマの間でバックライトの部分的な消灯で黒を挿入するというもの(1/240秒ごとに、画面半分のエリアのバックライトが点灯し、もう半分のエリアが非点灯になる)。残像間の少ない映像が楽しめる。
レゾリューションプラス2は、レグザシリーズに従来から搭載されているレゾリューションプラスの機能向上版。画像パターン検出型の3Dノイズリダクションが加えられ、より低ノイズな高解像度映像を実現している。また、レコーダーなどのスケーラーを経由した映像に対しても、適切な処理を行うようになっている。
おでかけW録は、ZH8000では内蔵、またはUSB接続の外付けHDDに、ZX8000/Z8000では、USB接続の外付けHDDに、2番組同時に録画を行う機能。レグザシリーズには、もともと録画機能は搭載されているが(一部のシリーズを除く)、同時に録画できる番組は1つだけだった。ZX8000/ZH8000/Z8000では、すべてのモデルにデジタルWチューナーが搭載されており、この両方を使って録画を行うというものだ。
これら以外にも、同社のレコーダー「ヴァルディア」シリーズやDTCP-IPサーバーへのダビングを行う「レグザリンク・ダビング」、CM時などの音量を自動でコントロールする「ドルビーボリューム」「ワンセグ録画」機能の搭載、「アクトビラビデオフル」「テレビ版Yahoo! JAPAN」への対応など、新しいREGZAは従来にも増して、非常に高機能なシリーズとなった。
部分ごとにコントロール可能なように直下型にLEDを配置した「ZX8000」シリーズ |
録画用に300GBのHDDを内蔵する「ZH8000」シリーズ |
3シリーズの中では、最もスタンダードな構成の「Z8000」シリーズ |
シリーズ | 型名 | 画面サイズ | 発売日 | 推定市場価格 |
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ZX8000 | 55ZX8000 | 55V型 | 7月上旬 | 60万円前後 |
46ZX8000 | 46V型 | 6月下旬 | 50万円前後 | |
ZH8000 | 55ZH8000 | 55V型 | 5月中旬 | 50万円前後 |
47ZH8000 | 47V型 | 5月上旬 | 40万円前後 | |
Z8000 | 47Z8000 | 47V型 | 5月上旬 | 37万円前後 |
42Z8000 | 42V型 | 4月25日 | 32万円前後 | |
37Z8000 | 37V型 | 5月中旬 | 27万円前後 |