前回の「Opera Mailを使ってみよう編」では、Opera Mailの基本的な使い方を解説しました。今回は「フィルタ」を使ったメールの整理方法や、Gmailアカウントを追加してIMAPで利用する方法、複数アカウントの使い分けなどを解説します。また、最後にツールバーなどのカスタマイズについても少し紹介します。自分が使いやすいようにカスタマイズできるのも、Opera Mailの魅力です。なお、Operaのバージョンは前回同様、原稿執筆時の最新版9.64を利用します。
フィルタでメールを分類する
Opera Mailでは、メールのデータをフォルダに移動して分類するのではなく、受信メール全体を1つのデータベースのように扱います。そのため、フォルダに相当する操作は「フィルタ」を設定して、必要なメールを抽出するという利用方法になります。
こう聞くと難しそうですが、フィルタは普通のフォルダのようにも使えるので、簡単な設定で利用することができます。また、特定のメールアドレスのような条件を設定して、一般的なメールの振り分け機能としても利用可能です。まずは、簡単に設定できる「フォルダ」のようなフィルタを作成してみましょう。
フィルタを作成するには、[メール]メニュー→[フィルタ]を選択して[メッセージフィルタ]ダイアログを表示します。そして、左上の[新規フィルタ]ボタンをクリックすると、左側の一覧に「新規フィルタ」が追加されるので、フィルタ名を適当な名前に書き換えます(図1)。
続けて右側の「規則」と「条件」でフィルタの詳細を設定しますが、ここでは「条件」の一番下にある「メッセージをフィルタリング済みにする」だけにチェックを付けて[閉じる]ボタンをクリックします(図2)。
設定が終わったら、あとはフォルダに仕分けするように、メールをフィルタにドラッグ&ドロップしましょう。すると、[未読]や[受信済]ビューからメッセージが消え、「メール」パネルで作成したフィルタを選択するとメールが表示されます。なお、フィルタリング済みのメールでも、[未読]や[受信済]ビューで[表示]ボタン→[表示]→[フィルタリング済みのメッセージを表示]を選択すると表示されます。
ただ、フィルタは普通のフォルダとまったく同じように使えるわけではありません。例えば、フィルタ内のメールを元の[受信済]ビューに戻したくて、メールを[受信済]ビューへドラッグ&ドロップしても移動することができません。この場合は、フィルタ内のメールを右クリック→[ビューから削除]を選択します(図3)。これでメールがフィルタから削除され、[受信済]ビューなどに表示されるようになります。